松山 今大会ベスト65!猛チャージで4位フィニッシュ 12メートル沈めた!神パット連発「ビックリ」

[ 2022年6月21日 05:20 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン最終日 ( 2022年6月19日    マサチューセッツ州ザ・カントリークラブ=7254ヤード、パー70 )

今大会最少の65で回り4位で終えた松山(AP)
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 17位から出た松山英樹(30=LEXUS)が5バーディー、ボギーなしの65で回り、通算3アンダーで4位に入った。メジャー2勝目には届かなかったものの「65」は今大会1ラウンドの最少スコア。正確なショットに好調なパットがかみ合い、ビッグスコアをマーク。マシュー・フィッツパトリック(27=英国)が通算6アンダーで米ツアー初優勝をメジャー制覇で達成した。

 松山だけが別次元だった。大会を通じたベストスコア「65」の猛チャージ。2番パー3で第2打のミスを帳消しにする鮮やかなチップインパーを決め、火がついた。「うわっ、入ったって思いましたね」と笑う。2度の連続を含む5つのバーディーを重ねた。世界のビッグネームが苦しんだ難攻不落のコースが簡単に見えた。

 パットが見違えた。12番で8・5メートルのフックライン、13番では12メートルのスライスラインを沈め、連続バーディー。「12番はイメージが出ていた。13番はラインを(キャディーの早藤)将太に聞くまでもなかった」。3日目に32だったパット数は1位タイの25。「昨日まで全く入っていなかったのにビックリする」と口調も軽やかだ。

 ショットでも幾度となく好機につけた。それでも「ショットは自分の思ってる状態ではない」と話すパラドックスに凄みを感じさせる。神懸かったパットとかみ合い、メジャーでもタフと言われる全米オープンで3日目の7番を最後に30ホール連続でボギーなし。「ちょっとビックリです」と笑った。2位に入った17年以来の1桁順位も必然だった。

 ボードを一気に駆け上がった最終日。クラブハウスリーダーとなり、後続を待った。シェフラー(通算5アンダー)のホールアウトを見届け、ほんの少しの悔しさを胸に車で会場を後にした。首位とは3打差。「もう少し初日から、もう少しでいいので良いプレーができれば。そこが課題」。次戦メジャーは7月の全英オープン。メジャー2勝目はそう遠くないと感じさせる4日間だった。

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2022年6月21日のニュース