森ひかるが首位通過 世界選手権代表へ前進 高梨沙羅の現役続行も力に

[ 2022年6月17日 20:27 ]

トランポリン・森ひかる
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 トランポリン世界選手権(11月、ブルガリア・ソフィア)の日本代表最終選考会は17日、東京体育館で男女予選が行われ、女子は昨夏の東京五輪代表の森ひかる(22=TOKIOインカラミ)が2回目に56・940点の高得点をマークして首位通過した。

 予選1回目に55・990点を出してトップに立った森は2回目にHスコア(移動点)とタイムを伸ばし、先月の全日本年齢別選手権で優勝し、すでに代表に内定している2位の宇山芽紅(26=スポーツクラブ テン・フォーティー)に1・20点の大差をつけた。

 今春、金沢学院大を卒業し、TOKIOインカラミ所属選手として再スタートを切った。先月の全日本年齢別選手権は2位。その後のワールドカップ(W杯)イタリア大会では決勝進出を逃し、日本勢3番手の9位に終わった。ただ、試合を重ねたことで「本当の選手としての気持ちが出来てきた」という。また、練習環境も整いつつある。W杯までは自己最高の難度点15.0点の演技構成に挑戦してきたが、この日は4本目のひねりを2回から1回に減らし、14.8点の構成として完成度を求め、目標とする57点台に近づいた。

 この日、自身が競技を続ける決断を後押しする存在となったスキージャンプの高梨沙羅(25=クラレ)が現役続行を表明した。森は「彼女もきっと心を痛めたと思うんですけどけど、そこから立ち上がる姿はカッコいいと思うし、私の姿を見て、そう思ってくれる人もいるかもしれない。一緒にと言ったら、おこがましいけど、頑張っていきたいなと思います」と気合を入れた。

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