18歳の佐藤心結が64で単独首位発進「ゾーンに入るってこういうことなんだ」 ニチレイL第1日

[ 2022年6月17日 18:21 ]

女子ゴルフツアー ニチレイ・レディース第1日 ( 2022年6月17日    千葉県 袖ケ浦CC新袖C=6563ヤード、パー72 )

<ニチレイレディース・初日>7番、ティーショットを放つ佐藤心結(撮影・西尾 大助)
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 第1ラウンドが行われ、18歳の佐藤心結(ニトリ)が1イーグル、7バーディー、1ボギーで自己ベストとなる64をマークし、8アンダーで自身初の単独首位発進を決めた。1打差の2位には西村優菜(スターツ)、2打差の3位には有村智恵(フリー)が続いた。

 後半1番パー5で225ヤードを3Wで5メートルにつけてイーグル。ここから佐藤はスポーツにおいて「ゾーン」と呼ばれる集中力を発揮する。さらに5バーディーを重ね、アウト29をマークした。大会コースレコードこそ1打及ばなかったが、単独首位スタート。「イーグルから波に乗れた。ゾーンに入るってこういうことなんだって。今までにない感覚で、初めてです」と笑みを浮かべた。

 昨年11月のプロテストで一発合格し、今年から本格参戦。しかし4~5月にかけて7戦連続の予選落ちと不振に陥った。「落ち込みすぎて。おいしいご飯を食べているはずなのに、おいしく感じない…」ほどだったという。

 転機は4週前のブリヂストン・オープン開幕前だった。元世界ランク1位の宮里藍さんとの座談会に参加する機会があった。悩みを相談し、「宮里藍さんの言葉に救われたというか。“魔法はないよ”という言葉が凄く印象に残っている。宮里藍さんもそういう時期があったと聞いて。自分が悩んでいることを話して、丁寧に答えてもらった。助言をいただけたのは、凄く大きかったと思います」と心に響いた。

 予選落ちこそしたが、第2日に69で回って自信を取り戻す。「2日目にアンダーを出せて、それが自信になったと思います。よくなかった状態から抜け出せた感じがあった」。そして翌週から3戦連続決勝進出。大先輩からのアドバイスが、好転のきっかけになった。

 初優勝をつかめば、03年度生まれで一番乗りとなる。佐藤は「ここまできたら目指すのは優勝しかないですけど、まずは楽しめたらいいなと思います」と自然体で言った。

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2022年6月17日のニュース