高木菜那 転倒北京は「思い出したくないレースではなく、スケート人生の一部」

[ 2022年4月6日 05:30 ]

会見に臨む高木菜那(撮影・小海途 良幹)
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 スピードスケート女子の高木菜那(29)が5日、都内で会見して現役引退を表明した。14年ソチ五輪から3大会連続で五輪に出場し、18年平昌五輪で団体追い抜きとマススタートで金メダルを獲得。五輪の同一大会で日本女子初の2冠を達成した輝かしいキャリアを終えた。

 【高木菜那に聞く】
 ――今の心境は。
 「北京五輪を集大成と考え、悔いの残らないようにやってきた。相当な覚悟を持って取り組んだ。続けるなら、それ以上の覚悟がないと速くなれないと考えたときに、今やめるべきなのかな、とたどり着いた」

 ――北京五輪では団体追い抜きとマススタートで転倒した。
 「今もふとした時に思い出す。ただ、美帆から“(団体追い抜き決勝は)金メダル以上に価値のあるレースになった”と言ってもらえた。思い出したくないレースではなく、スケート人生の一部」

 ――3月末で所属していた日本電産サンキョーが廃部になった。
 「高木菜那として戦えたのは、どんな時でも支えてくれた日本電産サンキョーのおかげ。高校時代にほとんど結果を残していなかったにもかかわらず呼んでいただいた。日本電産サンキョーで世界のトップ選手と一緒に練習できたことは宝物」

 ――今後について。
 「いろいろな角度からスポーツを学び、一般の人にもスポーツの楽しさを伝えたい。ピラティスやヨガを深く学んでいけたらとも考えています」

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2022年4月6日のニュース