大関・御嶽海、久々の長野凱旋で綱獲り宣言「もう一つ上がありますから」

[ 2022年4月6日 15:54 ]

長野県・阿部知事(前列左)と並び、県民栄誉賞の賞状を手に闘志新たな御嶽海
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 大相撲の大関・御嶽海(29=出羽海部屋)が6日、長野県庁で行われた県民栄誉賞贈呈式に出席した。地元の長野県を訪れるのは、木曽福島町に帰省した昨年名古屋場所後以来で、大関昇進後は初。今年初場所で3度目の優勝を果たし場所後に大関に昇進。長野県出身としては伝説の最強力士、雷電為右衛門以来227年ぶりの快挙を称えられ、5人目の「県民栄誉賞」を贈られた。

 式の冒頭では、阿部守一県知事が「御嶽海関の活躍は私も含めて、多くのみなさまに勇気と感動、そして希望を与えてくれたと思っています。これからさらに精進を重ねて、活躍していただきたい」とあいさつ。大関も「コロナで皆さん大変な思いをしていますけど、一つでも僕の相撲で勇気を与えられたらなと思います。感謝しながら、持ち味を生かしてもう一つ上の、横綱という地位目指して精進して参ります」と綱獲りを宣言した。

 この日、東京発の新幹線で長野入り。車から窓を開けると家族連れに気づかれたのがうれしかったという。県庁では大勢の職員や市民に迎えられた。「久々に(故郷の)景色見ましたけど、4月なので雪は溶けてるの分かるんですけど、こんだけ広かったんだなと。いいなと、久々に思いましたね」。受賞に関しても「うれしいですね。なかなかもらえるもんじゃないなと改めて思いました」と述べた。

 新大関場所だった3月の春場所は終盤まで優勝争いに加わり11勝4敗。「疲れというよりは楽しかったし、まだまだ取れる気持ちはあった。本当に自分の中で良かった、上出来だなと思います」と振り返るとともに「負けたら(長野に)帰って来れないなとヒヤヒヤしながら。勝ち越した瞬間にちょっと力抜けました。これでようやく帰れるな、と」と苦笑いを浮かべた。

 4日から稽古を再開し、5月の夏場所(8日初日、東京・両国国技館)に向けて始動した。「もう一つ上がありますから、そこを狙って。まずは2月で体を鍛えられなかった部分を4月は鍛えて、3月場所以上にいい相撲が取れる状態を作りながら、10勝以上、そこを目指して稽古に精進したいと思います」と抱負を述べた。。

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2022年4月6日のニュース