JOC山下会長「十分な説明責任果たしていない」 不祥事発覚のバドミントン協会にダメ出し

[ 2022年3月29日 15:17 ]

JOCの山下泰裕会長
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 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長が29日、東京都内で定例記者会見に臨み、元職員による横領や公金の不正申請が明らかになった日本バドミントン協会の対応について、「事案の公表は本会から促した。記者会見をしたことは評価したい。一方で説明内容はガバナンス上、どのような問題があったかは明確にされていない。十分な説明責任を果たしたものではない」との見解を示した。

 バドミントン協会はJOCに促されて25日に記者会見を開き、2件の事案を公表。この際、会見に臨んだ銭谷欽治専務理事は隠蔽の意図はなかったことを表明しているが、説明不足と断じた形となった。JOCの他の関係者も「いずれも協会としての評価、不正という認識が合ったかどうかを求めているが、記者会見の中で説明されていなかったと受け止めている」と話し、再調査や再度の会見を求める考えを示した。

 山下氏は2月に開催された北京冬季五輪については、「コロナ下の制限の中で、選手は今持てるパフォーマンスを発揮した」と冬季大会過去最多のメダル18個、最多タイの入賞43の成績を残した選手団を高く評価。また30年の札幌冬季五輪の招致活動について「ぜひ実現し、より多くの方に(五輪を)経験してもらいたい」と話す一方、「(反対の声を)しっかり受け止める必要がある。懸念点を説明して理解を求めたい」とした。

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2022年3月29日のニュース