ソフトボール界の新たな一歩「JDリーグ」開幕 東京五輪メンバーの躍動、華やかな演出で彩り添える

[ 2022年3月29日 05:30 ]

ソフトボールJDリーグ開幕戦   トヨタ自動車1―0ビックカメラ高崎 ( 2022年3月28日    ZOZOマリン )

<ビッグカメラ高崎・トヨタ自動車>勝利し円陣を組みNO1ポーズで、歓喜するトヨタ自動車ナイン(撮影・久冨木 修)
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 ソフトボールの新リーグ「ジャパンダイヤモンドリーグ(JDリーグ)」が28日、ビックカメラ高崎とトヨタ自動車によるオープニングゲームで開幕した。金メダルを獲得した昨夏の東京五輪から約8カ月。ソフトボール界は、新たな一歩を踏み出した。

 ファンを楽しませる工夫がつまっていた。試合前には元日本代表監督の宇津木妙子氏(68)による「ドリームノック」を実施。JDリーグ加盟チームから、守備職人たちが集結し、東京五輪金メダルメンバーの川畑瞳内野手(25=デンソー)、原田のどか外野手(30=太陽誘電)らが華麗なフィールディングで盛り上げた。

 始球式には、元プロ野球・ロッテ投手の黒木知宏氏(48)が現役時代の背番号「54」のユニホームで登場。野球のオーバースローではなく、ソフトボールのウィンドミル投法で速球を披露した。

 演出も鮮やかだった。ZOZOマリンのスクリーンを使用した映像演出、スタジアムDJ、試合中盤には花火が盛大に打ち上げられ、新たな門出に彩りを添えた。

 試合も開幕戦にふさわしい白熱した展開だった。両チームともに6回までスコアボードに「0」を並べる接戦。最後はトヨタ自動車が7回に4番・下山絵理(23)の中前適時打で均衡を破った。投げては東京五輪で大ブレークした後藤希友(21)が先発し、4回無失点の好投。5回からは継投策で、三輪さくら(23)、モニカ・アボット(36)のリレーで締めくくった。

 この日は6502人のファンが駆けつけた。プロ野球の試合のない月曜日のナイターに開催したことで、注目を集めることもできた。コンセプトに「Wow!Experience」を掲げ、「驚き、感動、ワクワク。思わず笑顔になるような、感動体験を届けたい」が合言葉。リーグの島田利正チェアマン(66)は「とりあえず、スタートすることができた。Wow!という驚き、ワクワクを球場で体感してほしい。一歩ずつ前にいければ」と今後に期待した。

  ▽JDリーグ 「Japan Diamond Softball LEAGUE」の略。フィールドを表すダイヤモンドと、宝石のダイヤモンドのように輝くという意味が込められている。家具・日用品大手のニトリが冠スポンサーとなり、16チームを東西8チームずつに分け、交流戦を含む年間29試合でレギュラーシーズンを行う。東西上位3位までと4位の勝率上位の計7チームによる決勝トーナメントで優勝を争う。

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2022年3月29日のニュース