ラプターズがセルティクスを下して東地区6位の座を堅守 ヒートが首位に再浮上

[ 2022年3月29日 12:24 ]

セルティクス戦で40得点をマークしたラプターズのシアカム(AP)
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 NBAは28日に各地で9試合を行い、ラプターズは地元トロント(カナダ・オンタリオ州)で、延長の末に6連勝中だったセルティクスを115―112(前半59―58、延長9―6)で振り切って43勝32敗。3連勝を飾って無条件プレーオフ進出の下限となる東地区全体6位の座を守った。

 第4Qの残り4分で7点を追う展開だったが、残り12・6秒にパスカル・シアカム(27)がフリースローを2本決めて同点。シアカムは延長の残り51・4秒、6反則目をコールされて退場となったものの、47分の出場で今季自己最多の40得点をマークして勝利に貢献した。

 フレッド・バンブリート(28)とOG・アヌノビー(24)もそれぞれ14得点。この日の出場は8人で、渡辺雄太(27)に出場機会はなかった。

 前日に東地区全体4位から首位に浮上していたセルティクスは47勝29敗。ヒートが勝ったために、わずか1日で首位の座から滑り落ちて再び4位に順位を下げたが、首位に復帰したヒートとは1ゲーム差。ヒートは2位76ers、3位バックスとも1ゲーム差で、東地区の第1シード争いは依然としてデッドヒートとなっている。

 セルティクスは2日連続の試合。今季27・1得点をマークしていたジェイソン・テータム(24)と23・4得点のジェイレン・ブラウン(25)はともに右膝に故障を抱えるためにラプターズ戦を欠場した。28日のティンバーウルブス戦で左膝を負傷したセンターのロバート・ウィリアムズ3世(24)は半月板の損傷で手術を受けることになり今季の出場は絶望。しかし先発の主力3人を欠きながらもラプターズ戦では一時11点をリードした。マーカス・スマート(28)がチーム最多の28得点と10リバウンド。出場8人中7人が2ケタ得点を記録してくらいついたが、最後は競り負けた。

 ヒートは地元マイアミ(フロリダ州)でキングスを123―100(前半57―41)で下して48勝28敗。連敗を4でくい止めて再び東地区全体の首位に返り咲いた。ただし残り6試合のうち5試合がプレーオフ進出を争っているチームとの対戦(セルティクス、ブルズ、ラプターズ、ホーネッツ、ホークス)とあって、息の抜けない試合が続きそうだ。

 プレーオフ進出に可能性を残す「プレーイン・トーナメント」の下限となっている東地区全体10位のホークスは敵地インディアナポリス(インディアナ州)でペイサーズを132―123(前半74―63)で退けて38勝37敗。八村塁(24)が所属する12位のウィザーズとの差は5・5ゲームとなり、「プレーイン・トーナメント」への“マジック”は残り7試合で「3」となった。

 同11位のニックスも地元ニューヨークで5位のブルズに109―104(前半53―50)で競り勝って34勝42敗。4連勝を飾って12位のウィザーズには1ゲーム差をつけた。

 <28日終了時点での東地区全体順位>
 ▼1~6位(無条件でプレーオフ進出)
(1)ヒート(48勝28敗)
(2)76ers(46勝28敗)
(3)バックス(46勝28敗)
(4)セルティクス(47勝29敗)
(5)ブルズ(43勝32敗)
(6)ラプターズ(43勝32敗)
 ▼7~10位(プレーイン・トーナメントの対象)
(7)キャバリアーズ(42勝33敗)
(8)ネッツ(39勝36敗)
(9)ホーネッツ(39勝37敗)
(10)ホークス(38勝37敗)
 ▼11~12位(プレーオフ圏外もまだ可能性あり)
(11)ニックス(34勝42敗)
(12)ウィザーズ(32勝42敗)
 ▼13~15位(プレーオフ圏外で可能性消滅)
(13)ペイサーズ(25勝51敗)
(14)ピストンズ(20勝55敗)
(15)マジック(20勝56敗)
 *レギュラーシーズンは82試合

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2022年3月29日のニュース