【玉ノ井親方 視点】照ノ富士もう2敗…慎重になって相手を見すぎたか

[ 2022年3月18日 05:30 ]

大相撲春場所5日目 ( 2022年3月17日    エディオンアリーナ大阪 )

玉鷲(右)に押し倒しで敗れた照ノ富士(撮影・坂田 高浩)
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 まさに荒れる春場所と言われる通りの展開になってきた。全勝の新大関に土がつき、横綱が序盤で早くも2敗目を喫した。

 照ノ富士は立ち合いの当たりは悪くなかったが、思うようにまわしを取れず、下から突き上げられてズルズル後退した。相手は先場所、金星を与えた玉鷲。同じ轍(てつ)は踏むまいと慎重になって、その動きを見すぎたのかもしれない。最近の横綱が序盤でつまずくのは珍しいが初場所中に痛めた右かかとの影響が少なからずあるのではないか。

 御嶽海は自分と同じような押す相手のときはうまく取れるが、霧馬山のようにくっついてまわしを取ってくるタイプには苦戦することが多い。この日は自分から差していったが、相手に食いつかれ上体が浮いて足が止まってしまった。この2人のように、今場所の上位陣は良い時と悪い時の相撲が両極端な印象だ。

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