「横田真一の名器を探せ!!」キャスコ「UFO スピード」編、横田も絶賛するその実力とは

[ 2022年3月18日 05:30 ]

初代パワートルネード(右)とUFO スピードを手に笑顔の横田(撮影・沢田 明徳)
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 「横田真一の名器を探せ!!」第3弾は、多くのゴルファーを魅了し続けるキャスコの「パワートルネード」シリーズの新製品「UFO スピード」を取り上げる。同クラブは最新テクノロジーにより、あらゆるライから飛ばせるように進化した、打ち込むことも払い打つこともできるマルチ対応のユーティリティーだ。どのメーカーとも契約をせず、フリーな立場の横田真一(50)だからこそ可能な忖度(そんたく)なしのクラブ評価。横田が絶賛したその実力とは――。 【動画で見る・お助けマンの代表格!パワートルネードに最新モデル・UFOスピードを打ってみた!】

 UFO スピードを試打した横田は「非常に良いものができ上がった。開発者の魂がこもった素晴らしい仕上がりです」と感心した。

 同クラブの大きな特徴は3つ。まず、スピードソールと呼ばれるソールの形状だ。ソール面のトー側を凹面にして、そこに2枚のブレードを装着。その効果でボールが沈んだ状態でも、ブレードがヘッドの潜り込みを抑え、芝をかき分けて振りやすくなるように設計されている。

 熊手とトンボを例にたとえると、熊手の方が芝の抵抗が少なく、引っ張りやすいのと同じ原理だ。ソールの接地面が少ないため、ラフからでも抜けが良くなり、ヘッドスピードが落ちずに飛距離が伸びるという。

 ブレードを装着する角度は、スイング軌道とフェースローテーションに合わせて、最適角になるように斜めに入っている。

 「1Wを打った後にソールを見ると、ティーなどでこすれた跡の線がよく斜めに残ります。なるほどと思ったのは(装着角が)それと同じ角度だということ。さすがだなと思いました」。横田はさらにリーディングエッジ付近のソールの一部が平らにカットされている点にも注目。「ここが丸いと芝に当たってダフりやすいのですが、カットされていることでピタッと接地して、ボールが上がりやすくなっている」。フェアウエーからはもちろんのこと、ラフやバンカー、ディボット跡のような悪条件のライからでもボール初速が落ちずに、狙った飛距離を実現してくれるところが同クラブのセールスポイントである。

 2つめの特徴はヘッド形状。重心深度が深く、重心角度も大きいため高弾道でつかまりやすい。「パワートルネードの良いところを継承していて、薄めのフェースなのでボールが上がりやすいです。なおかつヒール側よりもトー側の方が厚みがあり、つかまる感覚が凄くあります」

 そして3つめはシャフトの性能だ。先端部分の強度を保ちながら、トルクを抑える最新テクノロジーにより、先端がしなりやすいのにねじれが少ない構造になっている。「自社製の凄く良いシャフトです。超一流のゴルファーもキャスコさんのシャフトを使っていました」

 また、どんな距離からでもグリーンを狙うことができるように、番手構成はFWからウエッジまでの距離をカバーできる9番手がそろえられている。

 「キャスコさんには、現役時代の一番成績が良いときにクラブを提供してもらい、当時の担当の方には魂のこもった対応をしてもらいました。その“ウッドの匠(たくみ)”と“ウエッジの匠”の融合作品で、凄く良い仕上がりになっています。良いクラブの紹介をさせてもらい、感慨深いです」とその完成度の高さに太鼓判を押していた。

 ○…UFO スピードは#33(15度)、#44(18度)、#55(22度)、#66(26度)、#77(30度)、#88(34度)、#99(38度)、#PP(42度)、#AA(46度)の9番手がラインアップされている。シャフトフレックスはそれぞれSとRがあり、価格は1本3万8500円(税込)。

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