小倉彩愛 クレバーさにパワー加わったもう一人の「ミレニアム世代」

[ 2022年3月3日 05:30 ]

練習ラウンドで笑顔を見せる小倉彩愛(撮影・西尾 大助)
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 【女子ゴルフ2022年開幕 輝け!ルーキー(下)】小倉彩愛(21=明治安田生命)は仕上がりに手応えを感じている。「少しずつ筋力がついてきて、うまくゴルフの体の動きにマッチしてきた」

 1月は体づくりに専念し、筋力トレーニングと並行して週6日、ランニングを行った。1時間で12~13キロの長距離走でスタミナをつけ、坂道や階段をダッシュで駆け上がり瞬発力を鍛えた。

 昨年夏に体重が4~5キロ落ちた反省から食トレにも取り組んでいる。栄養士の指導を受け食事の間隔を3時間以上あけないように「3食は普通に食べて、それプラスおにぎりやバナナを食べている」。おかげで1カ月で体重が3キロほど増えた。

 高校2年時の17年日本女子オープンで3位に入り脚光を浴びた。しかし、19年のプロテストは不合格。腰痛に悩まされゴルフをやめることも考えたが、周囲の励ましを受けて翻意。病院に通い、リハビリに取り組み腰痛を克服。昨年6月のプロテストで合格した。

 堅実でクレバーなプレーが身上。「コースマネジメントが自分の武器。どう攻めるのか、どういうアプローチをしてくるのか、(観客には)そういうところを見て楽しんでほしい」とアピールした。

 同じ2000年生まれの古江彩佳(21=富士通)、西村優菜(21=スターツ)らはツアーで実績を残している。追いかける立場の小倉は「同世代には2勝、3勝している選手もいる。特に西村優菜ちゃんのメジャー優勝(昨年のワールド・サロンパス・カップ)は凄く刺激をもらった。一つずつ勝ち星を挙げて切磋琢磨(せっさたくま)できるレベルまで上げていきたい」と決意をにじませた。=終わり=

 ◇小倉 彩愛(おぐら・さえ)2000年(平12)9月3日生まれ、岡山県総社市出身の21歳。4歳の時にゴルフを始める。岡山操山高出。21年6月プロテスト合格。同年12月最終予選会12位。1メートル60、53キロ。

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2022年3月3日のニュース