ホクレン女子陸上部解散へ 「ママさんランナー」赤羽有紀子らが活躍

[ 2022年3月3日 15:24 ]

14年大阪国際女子マラソンで現役最後のレースを日本人最高となる2時間26分0秒の2位でゴールした赤羽友紀子(ホクレン)
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 ホクレン農業協同組合連合会は3日、女子陸上競技部を23年3月いっぱいで解散することを発表した。2月25日に開かれた理事会で決まったという。渡辺省三管理本部長は「理事会でも大変苦渋の決断となった」とし、「一昨年からのコロナ禍による北海道農業への影響は甚大。また、近年は新規参入チームが増加して、入部する選手も1年に1人程度とスカウト面でも苦戦していたことなどが理由」と説明した。

 東北以北唯一の実業団女子陸上競技部として87年に創部。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)には04~18年の15年連続を含む26回出場し、08年には最高成績の3位に入った。02~13年には「ママさんランナー」赤羽有紀子が所属し、5000メートル、1万メートルでの08年北京五輪出場や、マラソンでの09、11年世界陸上出場を果たした。

 現在在籍する選手6人、スタッフ4人には、昨秋頃から今後の活動についての検討が行われていることを伝えていたという。渡辺管理本部長は「全員がこの決定を理解した上で、(22年度を)ホクレン陸上部ラストイヤーとして一緒に活動していく意思を示してくれた」と語り、解散以降も現役続行を希望する選手に対しては「移籍など誠心誠意対応したい」とした。

 チームは九州などで冬季合宿を行っており、清水美穂、菊地優子が13日に行われる名古屋ウィメンズマラソン出場に向けて調整している。

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2022年3月3日のニュース