12日に引退演技の内村航平、北京五輪で印象に残ったのは羽生と平野歩「羽生結弦というオンリーワン」

[ 2022年3月3日 11:41 ]

内村航平
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 体操男子の個人総合で五輪連覇や世界選手権6度の優勝などを果たし、12日の「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」(東京体育館)を最後に現役を引退する内村航平(33=ジョイカル)が3日、オンラインで取材に応じた。

 先月開催された北京冬季五輪では、かねてフィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)に注目していたという内村は「やっぱり羽生結弦だったなという印象が強いですね」とコメントした。羽生は男子シングル4位で五輪3連覇を逃したものの、世界で初めて4回転アクセルが認定された。内村は「本人は3連覇を目指したい、勝ってこそと言ってましたけど、結果じゃない部分というところを重視してやったというか、4回転アクセルへの挑戦だったと思う」と話し、北京五輪出場選手の中で最も注目されていたとネットニュースで見たと指摘。「あれだけの注目度の中で、誰も挑戦したことがない技に挑戦して、失敗したけど挑戦するところに価値があると思ったし、結果を残そうが残すまいが羽生結弦というオンリーワンなので、それで日本や世界の人々が刺激をもらって、感動を届けられている。僕自身も凄く刺激になるし、尊敬できるなと思って見ていました」と明かした。

 北京五輪ではスノーボード男子ハーフパイプ金メダルの平野歩夢(23=TOKIOインカライミ)にも刺激を受けたという。平野歩は2回目の試技で人類初の大技「トリプルコーク1440」を決めながら得点が低かったものの、最後の3回目で精度を上げて金メダルを獲得。「回転してひねるところが(体操との)共通点なので楽しみに見ていた」という内村は「3回目の試技をやる前の表情だったり、3回目で確実に決めてくるところなんて、技の精度が他の人と全然違う領域にいっていると見ていた。羽生君も平野君も自分と共通しているところを感じてやっているんだろうなと思って見ていました」と語った。

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2022年3月3日のニュース