羽生結弦　北京で初練習「最初の方は緊張感」も「最終的には集中しながら練習できた。良い感覚だった」

練習する羽生（撮影・小海途　良幹）
Photo By スポニチ

　北京五輪フィギュアスケート男子で94年ぶり3連覇を狙う羽生結弦（27＝ANA）が7日、会場の首都体育館に隣接するサブリンクで現地入り後初練習を行った。フリーで世界初成功を目指すクワッドアクセル（4回転半）をいきなり8本挑戦。過度に意気込むことはなく、冷静に準備を進めた。まずは8日の日本時間午後1時19分から始まるショートプログラム（SP）で、3大会連続の首位発進を狙う。以下は一問一答。

　――初練習を終えて。
　「凄く集中してできたなと思っています。もちろん最初の方は緊張感もありました。氷の感触との調整みたいな。自分の中での調整みたいなものはちょっとずつありましたけど、最終的には集中しながら練習できた。良い感覚だったとは思っています」

　――3度目の五輪。今までとの違いは。
　「全日本でもそうでしたけど、やっぱりオリンピックっていう舞台での緊張感は特別だなって思いながらやってます」

　――4回転半は成功したか。
　「まだ成功してないです。こっちに来て感触としては、かなり浮きもいいですし、回転のかけ方も割とやりやすいなって思いながら今日やってた。まずは、回転しきりたいです」

　――団体戦で日本がメダルを獲った。
　「僕が出てないので、チームとは言えないんですけど。でも、本当に素晴らしいことだなって思ってます」

　――北京で成し遂げたいことは。
　「ショートもフリーも自分の中では一幕というような感覚でいますけど。まずはショートはショートで集中しなきゃいけないと思っている」

　――見てくれている人へ。
　「一生懸命頑張るので、応援してくださいとは言えないですけど、見ていただけたらうれしいです」

　【羽生の過去2大会のSP】

　▽14年ソチ大会　「パリの散歩道」を演じ、自身が持つルール改正前の世界最高得点を更新する101.45点でトップに立った。100点超えは国際連盟公認大会で史上初。4回転トーループ、トリプルアクセルなどを決め、2位とは3.93点差だった。

　▽18年平昌大会　右足首負傷の影響で4カ月ぶりの復帰戦。「バラード第1番」を演じ、自身が持つルール改正前の世界最高得点にあと1.04点と迫る111.68点をマーク。4回転サルコーなどを完璧に決め、2位と4.10点差。「僕は五輪を知っている」と語った。