モーグル・川村、金メダルへ大技解禁 W杯9戦で封印「コーク720」に挑戦 2日から北京五輪競技開始

[ 2022年2月2日 05:30 ]

フリースタイルスキー・モーグルの川村あんり(AP)
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 北京五輪は4日の開会式に先駆け、2日のカーリング混合ダブルスで競技がスタートする。3日に予選が行われるフリースタイルスキー・モーグル女子の川村あんり(17=東京・日体大桜華高)は1日、本番会場となる河北省張家口の雲頂スキー公園で行われた公式練習に参加。金メダル獲得へ、斜め軸に縦1回転、横2回転する大技「コーク720」を解禁することを明かした。

 気温は氷点下18度。自慢のチャーミングなまつげの先が凍るほどの極寒でも、川村の度胸と自信は揺るがなかった。2時間超の公式練習を終え、現地入り後初の取材対応。「初めてのコースだが、昨シーズン試合があったロシアのコースに似ている。どう滑ればいいかつかみやすい」と手応えをにじませた。

 川村が指摘したのが、昨年3月に世界ジュニアが開催されたロシア・クラスノヤルスクのコースとの類似性だ。「コブや第2エアに向けての斜面の下がり方が似ている。第2エアに向かってかなり難しくなる」と語ったが、自身はその大会で優勝。相性はいい上に「対応できるようにかなり練習してきた。難しくなく滑れている」と自信をにじませた。

 コースの感触を確かめ、エアで披露する技も固まった。3勝目を挙げた1月14日のW杯第9戦で封印していたコーク720。「まだ経験値が低い。使わなくても前回は勝てると思ったが、今回はチャレンジしたい」と宣言した。一方で「五輪だからではなくて、シーズンを通しての自分の成長具合を見て、使っていきたいなと思った」とも。17歳らしからぬ発言は、貫禄すら漂わせていた。

 インスタグラムでは選手村の部屋や食堂の動画をアップするなど、初の大舞台を楽しんでいる。「食事はかなりおいしくて、3食いっぱい食べてます」と語る姿は、緊張感をみじんも感じさせない17歳。3日の予選で、チームジャパンの先陣を切る。

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2022年2月2日のニュース