三宅 36歳誕生日に引退会見、大好きな重量挙げ「長く続けられて幸せ」

[ 2021年11月19日 05:30 ]

引退会見を行った三宅は18日が誕生日。ケーキのいちごを手に笑顔(撮影・木村 揚輔)
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 重量挙げ女子で12年ロンドン五輪銀メダル、16年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した三宅宏実(いちご)が36歳の誕生日を迎えた18日、都内で引退会見を行った。

 伯父は64年東京、68年メキシコシティー五輪連覇の義信さん、父はメキシコ銅メダルの義行さん。重量挙げ一家に生まれ、00年に競技を始めた三宅は、今夏の東京五輪で最後の試合を終え、「大好きな競技を長く続けられたのは幸せ。無我夢中になれた競技人生を送ることができた」と話した。

 腰など至る所に痛みを抱えながら、夏季五輪では柔道の谷亮子に続く日本女子2人目となる5大会連続出場。集大成の東京では記録なしに終わったが、見る者の記憶に刻まれる活躍を見せてきた。「飽き性で何事も続かない」と自己分析する36歳は、「唯一この競技だけは、のめりこんで継続してできた。一番、頑張ったかな」と振り返った。

 今後は、いちごでコーチとして後輩を育てる。国際的な活動も見据え、英語も猛勉強中だ。「これが終わりではなく、新しいチャレンジとして頑張っていきたい」。柔らかな笑みを浮かべ、力強く次の一歩を踏み出した。

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