鈴木桂治氏が体験会で指導 明日柔道男子日本代表監督就任決定へ

[ 2021年9月27日 20:28 ]

「鈴木桂治柔道アカデミー」の体験会で子供を指導する鈴木桂治氏
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 柔道男子日本代表で重量級担当コーチを務める鈴木桂治氏(41)が27日、さいたま市の「ジェクサー大宮」で10月に開校する「鈴木桂治柔道アカデミー」の体験会で指導を行った。鈴木氏はあす28日に開かれる全日本柔道連盟の理事会で、9月いっぱいで退任する井上康生監督(43)の後任として監督就任が承認される見通しとなっている。

 同アカデミーは4歳から小学生までを対象に、柔道を通じて体を動かす喜びを感じてもらうことが主な目的。10月からは鈴木氏の現役時代に練習パートナーを務めた国士舘大出身の武井俊介氏(38)が講師を務め、鈴木氏も月1回ほどの頻度で指導に当たるという。この日は小学生を相手に受け身やゴムチューブを使った担ぎ技の形を教え、「柔道から本当にやりたい道へと羽ばたいてほしい」と話した。

 構想自体は現役選手だった約15年前から温めていたという鈴木氏。最近になってダンスを習い始めた愛娘が家庭内でも積極的に取り組む姿勢を目の当たりにし、「子供にとって何か目標があるのは大事なこと」と改めて痛感。再び構想実現に動き出し、賛同を得た同施設での開校にこぎ着けた。普段は強化選手や国士舘大で指導に当たっているため、「子供を教えるのは好きだし、やりがいを感じる」と目を輝かせた。

 10月からは新たな肩書きとなり、東京五輪で金メダル5個を獲得した男子日本代表を指揮する重責を担う見通し。この件には「もしそうなれば頑張りたい」と言葉少なだったが、すでに覚悟を固めたような引き締まった表情を見せた。

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