【白鵬語録】「これが負けか」「“あの男”を超えられてよかった」土俵内外の言動は常に注目を集めた

[ 2021年9月27日 19:37 ]

横綱・白鵬
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 【白鵬語録】大相撲で史上最多の優勝45回を誇り、長く第一人者として活躍した第69代横綱白鵬(36)=本名白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋=が現役引退の意向を固めたことが27日、関係者の話で分かった。通算1187勝、幕内1093勝など数々の史上1位記録を樹立した大横綱。土俵内外の言動は常に注目を集めた。

 「夢みたい。恩返しができた」(04年九州場所11日目、朝青龍を2度目の対戦で撃破。19歳8カ月での初金星)

 「これで相撲人生が終わったわけではないし神様はとりあえず大関だけでいい、と思ったのかもしれない」(06年春場所千秋楽。大関昇進を確実にしたが朝青龍との優勝決定戦に敗れて)

 「大関の地位を汚さぬように全身全霊をかけて努力します」(06年3月29日、大関昇進伝達式の口上)

 「15日間すべて自分の全身全霊をかけてやりました」(06年夏場所千秋楽、新大関優勝を決め、昇進伝達式で述べた口上を結実)

 「彼女を幸せにしたいので、今まで以上に相撲を頑張りたい」(07年春場所12日目、3年間、交際を続けてきた和田紗代子さんと2月下旬に結婚していたことが判明し)

 「去年の苦い経験があるから今がある。言葉にできないですね。3月に優勝して、5月に子供が生まれて…。家族と両親にもいい報告ができます。最高です」(07年夏場所、無傷の14連勝で3度目の優勝を決め、横綱昇進を確実にする)

 「横綱の地位を汚さぬよう、精神一到を貫き、相撲道に精進いたします」(07年5月、横綱昇進伝達式の口上)

 「休んでいた横綱には負けたくなかった」(08年初場所、謹慎処分が明けた朝青龍が復帰。千秋楽に1敗同士で激突し47秒の熱戦を制し3連覇)

 「事実として信じたくないというのはあります。目標だった。同じ時代で精進してきたことが光栄」(10年2月、朝青龍の突然の引退について)

 「この国の横綱として力士の代表として天皇賜杯はいただけたらなとつくづく思う。国歌が流れて、土俵の上を見たら賜杯がなく、悔しくて…」(野球賭博に揺れた10年名古屋場所千秋楽、天皇賜杯授与を自粛した表彰式では号泣)

 「これが負けか」(10年九州場所2日目、稀勢の里に敗れ連勝が63でストップ。297日ぶりの黒星)

 「自分の中で技量審査場所は納得いかなかった。そんな中で“準場所”という本場所に近い気持ちで臨んだ」(11年5月、技量審査場所で歴代1位タイの7場所連続優勝)

 「“あの男”を超えられてよかった。これで、もう文句言わないだろうな。こういう気分で、しばらく、威張っていたい。ハッハッハ!」(朝青龍の優勝25回を更新する26回目の優勝を飾った13年名古屋場所の一夜明け会見で)

 「角界の父の偉大な記録に並んで約束と恩返しができた。苦しんだ中で(宮城野部屋の)みんながいた。一生忘れられない出来事」(14年九州場所千秋楽で大鵬に並ぶ32回目優勝。花道で目を潤ませ、床山に髪を結い直してもらう最中にも涙)

 「バカかと言われるかもしれませんが、強い男の裏には賢い女性がいる。横綱に上がった時に賢い奥さんが“精神一到”を考えてくれた。バカ賢い奥さんに感謝したい」(15年初場所千秋楽、歴代単独1位となる33回目の優勝を全勝で飾り)

 「千秋楽でああいう変化で決まるとは思わなかった。本当に申し訳ないと思います」(16年春場所千秋楽、優勝インタビューの際、あっけない幕切れに怒った観客から強烈なヤジを浴びて涙)

 「(次の目標は)1001勝です」(九州場所3日目、魁聖を退けて通算1000勝達成。千代の富士の達成時と同じセリフ)

 「気持ちいいです。満足しています。去年のケガもありましたから。夢みたい」(17年名古屋場所13日目、高安を押し倒し歴代1位の1048勝目)

 「場所後に真実を話し、膿(うみ)を出し切って日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいなと思います」(40回目の優勝を果たした17年九州場所千秋楽、土俵下での優勝インタビュー。日馬富士の暴行事件に同席したことに自ら触れた後、異例の万歳三唱)

 「平成に育ててもらった」(19年春場所千秋楽。15度目の全勝で42度目の優勝)

 「相撲一筋でやってきたことが今日につながったと思います。強いお相撲さんを育てることが一つの恩返し」(19年9月3日 日本国籍を取得)

 「大きな財産、経験になっていく。この場所を経験したということを、これからも生かしていきたい」(コロナ禍での20年春場所千秋楽、横綱相星決戦では鶴竜を下し44度目の優勝)

 「右膝がぼろぼろで、言うことを聞かなかった。この一番に全てを懸けようと思った。二度と土俵に上がれないんじゃないかと思った。これでまた(前に)進めるので良かった」(21年名古屋場所千秋楽、照ノ富士との全勝楽日決戦を制して)

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