レイブンズのタッカーが史上最長の66ヤード決勝FG バッカニアーズの連勝は10で止まる

[ 2021年9月27日 09:48 ]

NFL史上最長のFGを成功させたレイブンズのジャスティン・タッカー(AP)
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 NFLは26日に第3週2日目の14試合を各地で行い、リーグ屈指のキッカー、レイブンズのジャスティン・タッカー(31)が敵地デトロイト(ミシガン州)で行われたライオンズ戦の終了間際に66ヤードのFGを成功。AFC北地区所属のレイブンズは19―17(前半10―0)で勝利を収めて2勝1敗となり、NFC所属のチームに対しては通算11連勝を飾った。

 レイブンズは第4Qの残り1分4秒にFGを決められて16―17とされたが、QBラマー・ジャクソン(24)が自陣16ヤード地点での「第4ダウン残り19ヤード」という崖っ縁の状況の中で36ヤードのパスを成功。残り7秒で敵陣48ヤード地点までボールを進めた。そしてスパイクしたあとの残り3秒からのプレーでタッカーが登場。ボールはクロスバーに当たって向こう側に跳ね返り、劇的な超ロングFGが決まってレイブンズに勝利が転がり込んだ。

 NFLの過去の最長FGは2013年12月8日のタイタンズ戦でブロンコスのマット・プレイター(37=現カージナルス)が空気抵抗の少ない標高1600メートルのデンバー(コロラド州)でマークしていた64ヤードだったがタッカーはこれを2ヤード更新。同選手のこれまでの自己記録は2013年12月16日、この日と同じライオンズ戦でマークしていた61ヤードだった。

 NFC北地区所属のライオンズは開幕3連敗。ラムズから移籍のQBジャレッド・ゴフ(26)は217ヤードをマークしながらもTDはなく、チームは勝利目前で白星を逃した。

 昨季のスーパーボウルを制したバッカニアーズは、今季のスーパーボウルの会場となっているソーファイ・スタジアム(カリフォルニア州イングルウッド)でラムズに24―34(前半7―14)で敗れで2勝1敗。昨季から続いていたプレーオフを含む連勝記録は「10」でストップした。

 QBトム・ブレイディー(44)は55回中41回のパスを通して432ヤードと1TDをマークし、ランでもTDを1つ記録したものの黒星。通算パス獲得は8万291ヤードとなって、ドリュー・ブリーズ(前セインツ)に続いて史上2人目の8万ヤード突破を果たしたが勝利にはつながらなかった。

 ラムズは2季ぶりの開幕3連勝。ライオンズのゴフとのトレードで移籍してきたQBマシュー・スタッフォード(33)が343ヤードと4TDをパスで稼いでチームの勝利に貢献した。

 3季連続のスーパーボウル進出を狙っているチーフスは地元カンザスシティー(ミズーリ州)でチャージャーズに24―30(前半3―14)で競り負けて1勝2敗。260ヤードと3TDをパスで記録したQBパトリック・マホームズ(26)は、史上最速となる通算49試合目でパス獲得が1万5000ヤードに到達したが(1万5092ヤード)、インターセプトを2回喫し、パス成功率は61・4%(44回中27回)にとどまった。

 チャージャーズは2勝1敗。昨年のドラフトで全体6番目に指名された2季目のQBジャスティン・ハーバート(23)が、自己最多に並ぶ4つのTDをマークして強敵をなぎ倒した。ロードでのこのカードはここ4戦で3勝目。序盤で14点をリードしながら2度逆転される苦しい展開だったが、第4Qに16点を挙げてチーフスを振り切った。

 <第3週の結果>
 ▼23日
パンサーズ(3勝)24―9*テキサンズ(1勝2敗)
 ▼26日
レイブンズ(2勝1敗)19―17*ライオンズ(3敗)
*ビルズ(2勝1敗)43―21ワシントン(1勝2敗)
*ブラウンズ(2勝1敗)26―6ベアーズ(1勝2敗)
*タイタンズ(2勝1敗)25―16コルツ(3敗)
チャージャーズ(2勝1敗)30―24*チーフス(1勝2敗)
セインツ(2勝1敗)28―13*ペイトリオッツ(1勝2敗)
ファルコンズ(1勝2敗)17―14*ジャイアンツ(3敗)
ベンガルズ(2勝1敗)24―10*スティーラーズ(1勝2敗)
カージナルス(3勝)31―19*ジャガーズ(3敗)
*ブロンコス(3勝)26―0ジェッツ(3敗)
*ラムズ(3勝)34―24バッカニアーズ(2勝1敗)
*バイキングス(1勝2敗)30―17シーホークス(1勝2敗)
*レイダース(3勝)31―28(延長6―3)ドルフィンズ(1勝2敗)
パッカーズ(2勝1敗)30―28*49ersパッカーズ(2勝1敗)
 *はホームチーム

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