内村航平、着地乱れても前向き「うまくスイッチを入れられた」

[ 2021年9月23日 18:32 ]

体操・全日本シニア選手権 ( 2021年9月23日    酒田市国体記念体育館 )

<体操全日本シニア選手権>ブレトシュナイダーを決める内村航平(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 男子の内村航平(32=ジョイカル)は鉄棒で14・133点だった。予選落ちを喫した東京五輪以来の実戦。股関節痛から全身に派生した痛みで、状態は万全からは程遠かった。

 着地で両足から降りた後、バランスを崩して後ろに倒れ込んだが、これは内村にとっては「奇跡」に近いものだったという。「プロテクターと鉄棒が滑ったというのがあって、空中分解しかけていた。それでも、足から着地できた」と振り返った。

 H難度「ブレトシュナイダー」などを決め、五輪で落下したひねり技もクリーンに成功。練習不足の中で迎えた実戦で、確かな手応えは得た。

 生まれ故郷の福岡・北九州市で10月18日に世界選手権が開幕する。「いまいち気持ちも上がらない中で試合することができて、スイッチが入った。うまくスイッチを入れられた」。明るい表情で、大舞台を見据えていた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月23日のニュース