国枝 全米連覇で8度目V 3連敗中のヒューエット圧倒「勢いに乗って戦えた」

[ 2021年9月14日 05:30 ]

テニス 全米オープン最終日 車いす男子シングルス決勝 ( 2021年9月12日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

2年連続8度目の全米オープンテニス車いすの部優勝を果たしガッツポーズの国枝(AP)
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 車いすの部の男子シングルス決勝は東京パラリンピック金メダルで第1シードの国枝慎吾(37=ユニクロ)が第2シードのアルフィー・ヒューエット(23=英国)を6―1、6―4で下し、2年連続8度目の優勝を果たした。男子シングルス決勝ではダニル・メドベージェフ(25=ロシア)がノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)をストレートで下し、4大大会初制覇。ジョコビッチは男子52年ぶり史上3人目の年間グランドスラムを逃した。

 客席に向け、何度も両手を広げた。4日に東京パラリンピックで金メダルを獲得して「一生分」の涙を流した約1週間後。ニューヨークで手にした8度目優勝に、国枝は「信じられない大会が2つ続いた。パラの勢いに乗って戦えた」と笑顔をはじけさせた。

 「コートに入る30分前までは目をつぶれば寝てしまうくらい回復できていなかった」と疲労はピークに達していたが、金メダリストの意地が体を突き動かした。「コートに立った瞬間、あと1試合戦えると思った」。3連敗中だったヒューエットに対し、試合開始から1ポイントも失わずに3ゲームを連取。第1セットを奪うと、第2セットも勝負どころで踏ん張り、連覇を成し遂げた。

 主戦場とする4大大会は今年、ここまで未勝利だった。「1年に4回あるタイトルを獲るためにテニスをしている。パラリンピックが終わればその日常が続くし、そこはぶれない」とプロアスリートの自負で、今年最後の栄冠をもぎとった。

 完全燃焼し、夢のような夏が終わった。「2週間くらいは何もしたくない。日本に帰って、この幸せを味わいたい」。国枝にやっと、金メダルと4大大会制覇の余韻に浸る時間が訪れる。

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