大坂「しばらく競技から離れようと思う」 ミスで自滅…逆転負けで連覇逃し休養に入る方針

[ 2021年9月5日 05:30 ]

テニス全米オープン第5日 ( 2021年9月3日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

サーブする大坂なおみ(AP)
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 女子シングルス3回戦で世界ランキング3位の大坂なおみ(23=日清食品)は、同73位のレイラ・フェルナンデス(18=カナダ)に7―5、6―7、4―6で敗れ、2年連続3度目の優勝の夢はついえた。ミスで自滅する典型的な負けパターンで18歳の新鋭に逆転負け。試合後の会見では涙を流し、休養に入る方針を示した。このまま今季を終える可能性が高い。

 18歳の新鋭に金星を与え、心は折れていた。敗戦後の会見。大坂は「最近は勝ってもうれしいというより、ホッとする。負けると悲しい。普通ではない」と胸中を明かした。その後は言葉が続かず、司会者から会見の打ち切りを提案されたが「お気遣いありがとう。でも最後まで話したい」と続行。最後は涙ながらに「自分が何をしたいか考えるタイミングだと感じている。しばらく競技から離れようと思う。次にいつ試合に戻るか正直分からない」と休養に入る方針を示した。

 4年連続16強入りを目前に突然、崩れた。キープすれば勝利が決まる第2セット第12ゲームでブレークを許すと、直後のタイブレークでミスを連発。ラケットを2度も地面に叩きつけ、いら立ちをあらわにした。第3セットも第1ゲームで先にブレークを許し、第2ゲームではポイントを奪われた直後にボールをスタンドに打ち込み警告を受けた。観客からブーイングを浴び「感情を抑えられなかった。うまくいかないと、気持ちが乱れてしまう。小さな子供のような態度をとってしまった。ごめんなさい」と反省した。

 連覇を目指した全米で3回戦敗退。東京五輪、前哨戦ウエスタン・アンド・サザン・オープンも初対戦の左利きに3回戦で敗れているが「今日は相手というより自分の問題」と自滅を認めた。21年は9大会24試合の出場にとどまり、このまま今季を終える可能性が高い。18年の全米優勝後からうつに悩まされる中、今夏は「世界ではさまざまなことが起きていて、朝起きるだけで勝利」と究極のプラス思考に目覚めたはずだったが、精神的に不安定な状態が続く。

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2021年9月5日のニュース