車いすラグビー・乗松 金メダル獲得で日本選手団メダルラッシュに弾み!代表落選した兄の分まで

[ 2021年8月10日 05:30 ]

金メダルを獲って日本に勢いをつけると誓う乗松聖
Photo By スポニチ

 東京パラリンピック(24日開幕)に出場する車いすラグビー日本代表の乗松聖矢(31=SMBC日興証券)が9日、日本選手団に弾みをつける金メダルを誓った。競技初日の25日に1次リーグ初戦を控え、銅メダルだった前回16年リオデジャネイロ大会からの躍進を宣言。代表入りを逃した兄・隆由(34=AIG損害保険)の思いも背負って頂点に挑む。

 メダルラッシュの流れは自分たちが引き継ぐ――。乗松はオンライン取材で東京五輪に触れ「感動もいただいて身が引き締まる思いもあった。“今度は自分たちが頑張らないと”という気持ちになりました」と力を込めた。

 特に刺激を受けたのが銀メダルを獲得したバスケットボール女子。「2番目に身長が低いチームで決勝の舞台に立つのは準備も含めてチーム力がないと不可能。戦術も似ている部分があって勉強になりました」と語った。

 車いすラグビーはリオで過去最高の銅メダルを獲得し、18年世界選手権で初優勝。堂々の金メダル有力競技で自身は2大会連続の出場を決めた。前回はチーム最年少だったが、初出場5人を含む今大会は12人の中で主軸の1人。自覚も増し「この5年、金メダルを獲るために準備してきた。序盤に団体競技で獲ると、日本選手団に勢いがつく」と訴えた。

 神経の異常で筋力が低下するシャルコー・マリー・トゥース病で小学6年から車いすを利用。今大会は同じ障がいがある兄・隆由と兄弟での出場を目指していたが、代表発表では自身だけが残った。

 「兄がどれだけ悔しい思いをしているか、自分が一番分かっている。金メダルを獲って兄の首に掛けられたら、悔しかった気持ちが少しでも報われると思う。自分が踏ん張れる力にもなるのかな」

 持ち味は守備で、障がいの程度が軽い相手の攻撃陣をいかに封じていくか。「運動量を生かして縦横無尽に走り回って相手の体力を削るのが役割」。25日のフランス戦で頂点への第一歩を踏み出す。

 ◇乗松 聖矢(のりまつ・せいや)1990年(平2)4月2日生まれ、熊本県荒尾市出身の31歳。有明高専(福岡県大牟田市)で重度障がい者も可能なツインバスケットボールを始め、13年から車いすラグビーを開始。障がいクラスは1.5。SMBC日興証券所属で、チームは「Fukuoka DANDELION」で活動。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2021年8月10日のニュース