照ノ富士 13連勝で横綱昇進が有力に“楽日無敗相星決戦”目指し「一番に集中」

[ 2021年7月17日 05:30 ]

大相撲名古屋場所13日目 ( 2021年7月16日    ドルフィンズアリーナ )

正代(右)を攻める照ノ富士
Photo By 共同

 綱獲りの大関・照ノ富士が大関・正代を押し出し、初日からの連勝を13に伸ばし、場所後の横綱昇進が有力になった。取組後、昇進問題を預かる伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)が取組内容に高評価を与え、千秋楽の打ち出し後、昇進に関する理事会開催の要請を八角理事長(元横綱・北勝海)に行う運びだ。横綱・白鵬も関脇・高安をとったりで退けて13連勝。優勝争いは、この2人に絞られている。

 前祝いのように、照ノ富士は難敵を圧倒した。過去7勝6敗とほぼ互角の正代戦。当たり勝った後、すくい投げに体勢を崩しかけた以外は低い姿勢からの攻めに徹し、押し出した。

 「焦ることなくやろうと思っていたので良かった」。横綱が見えてきたかと聞かれ「とりあえず、場所を無事に終わらせることしか考えていない。明日の一番に集中して頑張ります」と引き締まった表情で答えた。

 取組後、伊勢ケ浜審判部長は「優勝するにこしたことはないが、成績的には十分満たしている」との見解を示した。照ノ富士の師匠でもある同部長は場所前、優勝か優勝に準ずる成績で、昇進の可能性があるとしていた。照ノ富士は再入幕の昨年7月場所を制し、先場所で2場所連続4度目の優勝を果たしていた。

 昇進すれば17年初場所後の稀勢の里以来の横綱誕生となり、令和では初。まずは12年名古屋場所以来9年ぶりの“楽日無敗相星決戦”を目指す。

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2021年7月17日のニュース