IOCバッハ会長「お互いに信頼し合わなければ」国民の高まる不信感も意に介さず

[ 2021年7月17日 17:54 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 新型コロナウイルス禍での開催となる東京五輪の開幕を23日に控え、国際オリンピック委員会(IOC)は17日に都内ホテルで理事会を行い、その後に東京都江東区のメーンプレスセンターでトーマス・バッハ会長らが会見した。

 大会組織委員会は1日以降、選手ら大会関係者の陽性者数を発表しており、この日は1日で最多となる15人。選手村からも初めて陽性者が1人出た。バッハ会長は14日に菅義偉首相と会談した際、「我々がコロナのリスクを持ち込むことは絶対にない」と胸を張っていたが、既にほころびが顕著になっている。

 バッハ会長は日本国民へ「アスリートを歓迎してほしい」とし、「彼らも犠牲も払って来ている。日本の人も同じ。制限的な対策を歓迎してくれている。日本だけでなく世界各地で見ても最も制約がかかった試合だ。お互いに信頼し合わなければならない。日本のパートナー、友人に対して信頼しているように、このような対策を信じて欲しい。効果が出ている。厳しい検査体制を敷いている」と話した。

 バッハ会長は13日に組織委を訪問。全ての人々にとって安全な大会開催への意欲を示す際に、日本人と中国人を言い間違え「チャイニーズピープル」と口に。慌てて「ジャパニーズピープル」と言い直す一幕があった。18日には迎賓館でバッハ会長らIOC委員の歓迎会が行われることになっており、さらに反発は強まっている。

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2021年7月17日のニュース