東京五輪代表のデーデー・ブルーノは10秒28で2位「ふがいない」 陸上実業団学生対抗

[ 2021年7月17日 19:40 ]

実業団・学生対抗陸上競技大会 ( 2021年7月17日    神奈川・レモンガススタジアム平塚 )

実業団・学生対抗陸上で2位に入った東京五輪代表のデーデー・ブルーノ。左は優勝した東田
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 男子100メートルはリレーメンバーで東京五輪代表に入ったデーデー・ブルーノ(21=東海大)が10秒28(追い風1・4メートル)で2位だった。

 スタートで出遅れ、終盤に追い上げを見せたが優勝した東田旺洋(栃木県スポーツ協会)には0・1秒及ばなかった。「五輪選手として負けてはいけないと思っていた。ふがいない。前半から抜け出して走り切るのがプランだったけど、思ったよりスピードが出なかった」と猛省。前日までの合宿の影響についても「それも見越してのレース。疲労があっても結果を出すことが勝負強さにもつながるので、勝てなかったことはショック」と言い訳はしなかった。

 ナイジェリア人の父と日本人の母を持ち、高校2年時にサッカーから陸上に転向した逸材。今年6月の日本選手権で100、200メートルともに実力者を下して2位に入り、五輪切符をたぐり寄せた。男子短距離チームの合宿では「自分に足りないところや参考になることが多くて、良い経験になった」と刺激を受けた様子。リレーのバトンパスの練習も「精密でこだわるところが多かった」と振り返りつつ、「思っていたより、初めての割にはアピールできた」と手応えを得た。

 男子400メートルリレーで日本が銀メダルを獲得した16年リオデジャネイロ五輪の年に競技を始めた21歳は「この経験をしているのとしていないのとでは全然違う。パリに呼んでもらった時も生きてくる」と強調。開幕まで1週間を切った自国開催の五輪で、さらに大きな成長曲線を描く。

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2021年7月17日のニュース