五輪出場決めた寺田明日香 「日本人で1人しかいないファイナリストになりたい」

[ 2021年7月2日 20:26 ]

日本選手権の女子100メートル障害決勝で11年ぶりの優勝に笑顔を見せる寺田明日香(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 女子100メートル障害の寺田明日香(31=ジャパンクリエイト)が初の五輪出場を決めた。今季は6月の木南記念で12秒87を出すなど日本新記録を2度マークし、先日の日本選手権では参加標準記録には届かなかったものの11年ぶりに優勝。世界ランキングによる出場権獲得は確実視されていたが、「子供の頃からずっと夢見ていた五輪。行けることはないかと思っていたが、東京五輪に行くことができてうれしい」と最高の笑顔で喜びを表現した。

 北海道の恵那北高時代から将来を期待されながら、度重なるケガや摂食障害で2012年のロンドン五輪には出場できず、23歳で一度は現役を引退した。だが、結婚、出産、7人制ラグビーへの挑戦を経て、19年から陸上界に戻った。長女・果緒ちゃん(6)に活躍する姿を見せるため、家族とともに東京五輪を目指してきたが、念願がかなった。

 ママさんハードラー・寺田が目標とするのは決勝進出。「予選だけじゃなくて準決勝、決勝と3本走って、日本人で1人しかいないファイナリストになりたい」と国立のトラックを疾走する。

続きを表示

2021年7月2日のニュース