山田章仁「まだまだ頼りになる存在」引退の五郎丸さんにエール

[ 2021年6月15日 12:39 ]

13日の試合の前に、久しぶりの再会を喜ぶ山田章仁(左)と畠山健介(写真提供・山田章仁)
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 ラグビーの米メジャーリーグラグビー(MLR)シアトルに派遣中の元日本代表WTB山田章仁(35=NTTコム)が14日(日本時間15日)、加入2戦目となった13日のニューイングランド戦から一夜明けてオンライン取材に応じた。試合には2試合連続でFBで先発し、後半29分ごろまでプレー。チームは21―25で逆転負けを喫し、「(交代後の)終了2、3分前に逆転されてしまった。天候も良く、バックスリーが走ろうと話していたので、アシストしたり、機能は果たせた」と振り返った。

 西海岸のシアトルと北東部のニューイングランド地方とは3時間の時差があり、往路の移動は直行便でも5時間以上。さらにエコノミー席の利用とあり、米国ならではの過酷さを味わったようだが、山田本人は「サンウルブズでも長距離移動をしたり、日本代表でも経験がある。時差ぼけもなかった」とサラリ。一方で試合会場の人工芝の状態がホームスタジアムとは異なり、「ボールのバウンドが読みづらい。(野球の)ショートがトンネルするみたいなことがあった。アップで確かめるべきだった」と教訓を得た様子だった。

 相手のニューイングランドには同学年の元日本代表プロップ畠山健介が所属。米デビュー戦後には「対戦は楽しみ。思い切り膝にタックルしたい」と宣言していたが、畠山がメンバー外で対戦は実現せず。それでも久しぶりに直接会って会話を楽しんだといい、「ラグビー中心のまじめな話しばかりした」と盟友との再会に笑顔を見せた。

 同学年と言えば同じ福岡県出身で15年W杯イングランド大会を共に闘った五郎丸歩さんが引退会見を開いたばかり。今後は指導者ではなく、クラブ運営サイドでラグビーに関わっていくというもう1人の盟友に対しても、「まずは長い間活躍し、お疲れ様でしたと言いたい。正直さみしいが、みんなそれぞれの人生がある。まだまだ頼りになる存在」と第二の人生へのエールを送った。

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2021年6月15日のニュース