オンラインでのクラブレンタル事業がスタート

[ 2021年4月9日 05:30 ]

「有賀園ゴルフオンラインレンタル」のサイト画面
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 ゴルフ用品販売大手の有賀園ゴルフは今春、オンラインのレンタルモール「カウリル」に出店し、ゴルフクラブのレンタル事業を開始した。購入するより初期費用を抑えることで、若者や女性のゴルフを始めるハードルを下げることが狙いだ。

 「カウリル」はキャンプ用品やアウトドアサウナから、カメラ、スーツケースまで様々なカテゴリーのレンタルストアが出店されているレンタルプラットフォーム。3月から出店を開始し「有賀園ゴルフオンラインレンタル」として人気ブランドのゴルフクラブから掲載を進め、オールインワンのゴルフセットやウェア、シューズなども順次出品予定だ。

 最大の特徴は、試打クラブではなく、商品そのものをレンタルしていること。ユーザーが気に入ればそのまま購入できる「RENT TO OWN」は注目の機能。その際はレンタル費を差引いた金額でOKとあって良心的だ。

 現在は3~6泊のレンタルだが、今後は1カ月~半年の長期プランも準備中。同社の有賀史剛社長は「既存のゴルファーだけではなく、新たなターゲット層として、若者や女性に対してもゴルフを始めるハードルを下げる取り組みです」と説明した。

 これまでは自分のクラブを持つこと、いいクラブを持つことがゴルフライフのステータスの一部となっていた。しかし、自動車を始め「持つ時代」からシェア、レンタルの時代へと若年層を中心に動きが活発となってきた。ゴルフを始めたくても、クラブの値段がネックになっていた人にこのサービスはうってつけ。レンタルという形でハードルを下げることで楽しくゴルフを体験してもらい、次のステップへと押し上げ、ゴルフ業界の活性化にもつなげたい考えだ。

 そして、多くの実店舗を運営する有賀園ゴルフの強みを活かした試みもスタートする。オンラインだけでなく実店舗で試してみたいゴルフ用品を選び、カウリルの仕組みを通してレンタルする「店頭レンタル」が開始予定。「これらのサービスを組み合わせることで、気軽に気になるゴルフ用品をレンタルし、実際にゴルフ場や練習場でお試し利用した後に、気に入ったらそのまま納得して購入する新たな買い物体験を提供します」と有賀社長は話した。

 コロナ禍でも「3密」が少ないスポーツとして安定した人気を誇るゴルフ。有賀園ゴルフの新たな試みから目が離せない。

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2021年4月9日のニュース