野口啓代 “ボルダリング、リード、複合、スピード”史上初の完全制覇

[ 2021年3月7日 05:30 ]

スポーツクライミング スピード・ジャパンカップ ( 2021年3月6日    京都・サンガスタジアム )

女子決勝でゴール地点のパッドにタッチする野口啓代。初優勝した
Photo By 共同

 女子は野口啓代(31=TEAM au)が初優勝を飾った。決勝で野中生萌(みほう、23=XFLAG)との東京五輪代表対決を制し、史上初となるボルダリング、リード、複合を含めたジャパンカップの完全制覇を達成。男子は五輪代表の楢崎智亜(24=TEAM au)が準決勝、決勝で日本新記録を連発して初優勝した。

 2本登る予選はともに野中に及ばなかった野口が、決勝でリベンジを果たした。中盤でもたついたためタイムは10秒29と伸びなかったが、準決勝では自己ベストの8秒68をマーク。「8秒前半を出したかった」とする一方で「優勝できて良かった」と笑みも浮かべた31歳は、史上初のジャパンカップ完全制覇の偉業を達成した。

 苦手だったスピードも、実家の専用壁で練習を積んでレベルアップ。「以前はミスをしないように意識していたけど、今は攻めた登りをしてもミスをしなくなっている」。ボルダリング、リードを含めた複合で争う東京五輪を最後に現役を退く。新型コロナウイルスの影響で海外観客の受け入れは難しい情勢。「寂しい」と話したが、国内観客の前で最高のパフォーマンスを披露する。

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2021年3月7日のニュース