【服部道子の目】渋野は琉球GC高麗芝グリーンに戸惑った

[ 2021年3月7日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第3日 ( 2021年3月6日    沖縄県 琉球GC=6561ヤード、パー72 )

バーディーを奪えず苦笑いする渋野(撮影・沢田 明徳)
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 渋野選手は以前に比べ、トップの位置が低くなり、シャロー(浅い角度)なスイングになった印象を受けます。彼女は元々、体の回転で打つタイプ。昨年は米ツアーの粘りのある洋芝を克服するため、上から打ち込もうとしてテークバックを高めに改造していた印象がありました。でもタイミングが合わないとインパクト以降で手が体から離れ、ボールが左に飛びやすくなっていました。

 今は両脇も締まり、手と体が同調して、より体の回転で打てています。気持ち良くフィニッシュまで振り切れている感じです。本人もかなり手応えを感じているのではないでしょうか。スコアが伸びなかったのは、グリーン上で戸惑ったのが原因でしょう。琉球GCは高麗芝でホールによって強さも違います。初めて回るコースで慣れていなかったこともあったと思います。

 首位の西郷選手は凄いポテンシャルを持った楽しみな若手。筋肉や関節が柔らかく、ショット力があって飛ばす能力も高い。一つ勝って勝ち方を覚えればポンポンといきそうです。(東京五輪日本代表女子コーチ)

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2021年3月7日のニュース