南アの至宝がドコモを変える マピンピが「世界基準」の加速でミラクル&初の開幕3連勝演出

[ 2021年3月7日 05:30 ]

ラグビー・トップリーグ第3節   NTTドコモ22ー17リコー ( 2021年3月6日    花園ラグビー場 )

<NTTドコモ・リコー>後半1分 左スミにトライを決めるNTTドコモ・マピンピ(撮影・成瀬 徹)
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 観衆が総立ちになった。17―17で迎えた後半終了間際。電光掲示板の時計は39分を回っていた。ラスト1プレー。40メートルを走り切り、左隅へ決勝トライを決めたSHペレナラにWTBマピンピは抱きついた。ドコモ史上初の開幕3連勝。初出場でフル出場した南アの至宝は声を弾ませた。

 「昨年から試合を待ち望んでいた。トライでき、試合に勝つことができて良かった」

 世界的名手2人で奇跡の扉をこじ開けた。自陣深くで仕掛けたNZ代表69キャップのペレナラからパスを受けると、爆発的な加速力で防御を置き去りに。FBマーシャルを経て再び9番へパスが渡り、劇的トライが生まれた。“アシスト”したマピンピは「ペレナラの指示に従っただけ」と殊勲者をたてた。

 開幕から2試合は戦術的な理由でメンバーから外れた。「いつかチャンスは来ると待っていた」。後半開始58秒にはダイナミックな走りで初トライも奪った。14日の次節はパナソニックが相手だ。優勝した19年W杯で6トライを挙げた世界クラスのフィニッシャーがドコモを高みへ導く。 (吉仲 博幸)

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2021年3月7日のニュース