菊地、ミセス初Vへ2差3位 夫は同組・上田のキャディーでも「全く話さず集中」

[ 2021年3月7日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第3日 ( 2021年3月6日    沖縄県 琉球GC=6561ヤード、パー72 )

ティーショットを放つ菊地(撮影・沢田 明徳)
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 4位から出たツアー3勝の菊地絵理香(32=フリー)が3バーディー、ボギーなしの69をマークし首位と2打差の3位に浮上した。渋野日向子(22=サントリー)は72で6アンダーから伸ばせず5位から12位に後退した。ツアー未勝利の西郷真央(19=大東建託)と1勝の森田遥(24=新英ホールディングス)がともに70で回り12アンダーで首位を守った。

 安定感抜群のゴルフだった。菊地は6番で2メートルを決めると、パー3の8番では5メートルを沈めた。18番パー5は残り60ヤードから3メートルにつけてバーディー締め。ボギーなしで終えた。3日間とも好スコアを並べて3位に浮上。「今週はパットのタッチがグリーンと合っている。3パットを一回もしていない。危ないところも2パットでまとめられている」と好調の要因を明かした。

 17年までに3勝したが、それ以降は優勝から遠ざかる。勝負どころでパットを決めきれなかった。その反省から昨年の最終戦ツアー選手権リコー杯の練習日に平均パット数でランキング3位の笹生優花(19=ICTSI)に助言を求めた。「芝1本でラインは変わるから簡単に入らないもの。考え過ぎは良くないですよ」という後輩の言葉に救われ「悩まなくなった。外しても前向きに次のホールに向かえている」。

 オフはトレーニングに時間を割き、沖縄で合宿を張りラウンドをこなした。例年は他の選手のスイングを研究し長所を取り入れていたが、完成せずに開幕を迎えていた。今年は「形を気にせず、心地よく振ることだけを意識してきた」という。

 19年12月にキャディーの新岡隆三郎氏(48)と結婚した。この日は夫がバッグを担ぐ上田桃子(34=フリー)が同伴競技者。夫婦になって同組になるのは初めてで「嫌だなと思った。やりやすくは決してない」と照れくささもあったが「全く話さず集中した」と好結果につなげた。

 首位とは2打差。ミセス初優勝が射程圏内だが「優勝よりも納得できるショット、パットを増やし、バーディーをたくさん取りたい」と力みはない。

 ◆菊地 絵理香(きくち・えりか)1988年(昭63)7月12日生まれ、北海道出身の32歳。6歳でゴルフを始める。08年プロテスト合格。15年KKT杯バンテリン・レディース、16年スタジオアリス女子オープン、17年Tポイント・レディースを制しツアー3勝。1メートル57、52キロ。

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