暁斗「イメージ通り」2戦連続2位!終盤スプリント勝負制した

[ 2021年2月1日 05:30 ]

W杯複合男子個人第10戦の後半距離で、イルカ・ヘロラ(左)に競り勝って2位に入った渡部暁斗
Photo By 共同

 ノルディックスキーW杯複合男子は3試合の総合成績で争う「トリプル」第2戦を兼ねた個人第10戦が30日、オーストリア・ゼーフェルトで行われ、渡部暁斗(北野建設)は2戦連続で2位に入った。前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)で97メートルを飛んで2位。トップと27秒差で臨んだ後半距離(10キロ)の中盤から続いた2、3位争いを終盤のスプリント勝負で制した。ヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)が2連勝で今季6勝目、通算33勝目を挙げた。山本涼太(長野日野自動車)は20位、永井秀昭(岐阜日野自動車)は22位、木村幸大(中大)は40位、谷地宙(早大)は47位だった。

 日本男子単独最多の通算20勝目はまたもお預けとなったが、渡部暁は最後に魅せた。リーベルに写真判定で屈した前日と異なり、この日は世界でも屈指の走力を持つイルカ・ヘロラ(フィンランド)にスプリント勝負で勝った。「イメージ通りのタイミングで前に出てゴールできた」と手応えを口にした。

 32秒差から追いついてきた難敵と中盤から並走。そこから「勝負に徹した」と、体力を温存して終盤に備えた。「僕の方が滑っていた」というスキーの助けも借りてヘロラに先着した。

 距離の瞬間的なスピードでは強豪に見劣りしてきた。走力が高い選手にスパート勝負に持ち込まれると分が悪かっただけに「うれしい」と素直に喜んだ。河野ヘッドコーチは「良い状態を保っていることは間違いない」と評価した。

続きを表示

2021年2月1日のニュース