秋田国体スキー コロナ禍で中止決定 委員長「苦渋の決断」

[ 2021年2月1日 12:26 ]

 日本スポーツ協会は1日、オンラインで臨時の国体委員会を開き、今月18日から秋田県鹿角市で開催予定だった第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会を新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止にすることを決定した。国体スキー競技会の中止は、大雪のために北海道と長野県での開催が中止となった第1回大会の1947年以来、2度目。

 今年1月、開催地である秋田県が中止を打診し、主催者側と協議。この日の会議で開催可否が話し合われ、中止が決定した。「無観客開催とするなど運営上の工夫を行っても選手や監督、運営関係者の3密を十分に回避することが困難」「選手団の宿舎について、個室が2割程度しかないため、選手等関係者が相部屋になることで感染リスクが高まる状況」などを考慮したうえでの決定としている。また、秋田市内の病院では院内クラスターが発生するなど、医療体制の負担も増加。1月18日には秋田県独自の「新型コロナウイルス感染警戒レベル」をレベル3に引き上げていた。

 大野敬三委員長は取材に応じ「秋田県の状況を考えて開催できないという最終判断をさせていただいた」と説明。「苦渋の決断。断腸の思いです」と語った。

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2021年2月1日のニュース