ウィザーズが劇的な逆転勝ちで連敗を4で阻止 残り8秒からの4秒間で3P2発 八村は9得点

[ 2021年2月1日 11:56 ]

勝利を喜びあうウィザーズのウエストブルックとビール(AP)
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 NBAウィザーズは1月31日、地元ワシントンDCでネッツに149―147(前半65―71)で競り勝って4勝12敗。最大18点差をつけられながら第4Qの終盤で猛追して試合をひっくり返して連敗を4で阻止した。試合は接戦となり141―146で迎えた残り8・1秒にブラドリー・ビール(28)が正面から3点シュートを成功して2点差。直後にギャリソン・マシューズ(24)が、ネッツのジョー・ハリス(29)によるスローインを奪い取り、すぐにラッセル・ウエストブルック(32)にパス。左サイドにいたウエストブルックが残り4・3秒に劇的な3点シュートを決めて147―146と逆転した。

スポーツ専門局のESPNによれば、残り10秒をきって5点差をつけられながら逆転勝利を収めたのは前日のトレイルブレイザーズ(対ブルズ)を含め、ここ25シーズンでウィザーズが9チーム目。この条件下で敗れたチームは2万3498を数えており、ウィザーズはV率0・038%という奇跡的な勝利を収めたことになる。

 ただし残り2・9秒、ウィザーズ陣内のベースライン際からのスローインでカイリー・アービング(28)が、ペイント内に飛び込んだティモテイ・ルワウキャバロー(25)にノールックで絶妙のパスを供給。八村塁(22)のカバーディフェンスが遅れ、ルワウキャバローはほぼノーマークでゴール下でのレイアップに持ち込んだ。しかしなんとこのイージーショットを失敗。その一方で、着地した同選手に対して八村は接触しており、痛恨の反則だと感じたのか本人も倒れ込んで頭を抱えていた。

 それでも審判は反則をコールせず、八村は判定にも助けられた形。ウィザーズはリードした時間帯がわずか23秒間しかなかったが、1点差で勝った1月3日に続いてこのカードは今季2戦2勝となった。

 八村は第1Q開始から3本連続でフィールドゴール(FG)を失敗し、無得点のまま4分15秒でいったんベンチへ。このときのスコアは5―14で、第3Q終了時点では4得点にとどまっていた。それでも第4Qの残り1分26秒にフリースローを2本とも成功させて3点差、そして残り1分10秒には左サイドからこの日4本目の3点シュートを初めて決めて2点差に詰め寄っていた。結局29分の出場でFGの成功は9本中2本で、9得点と5リバウンド、2アシストという内容だったが、最後に粘った成果が勝利に直結した。

 リーグ1位の34・7得点を挙げているブラドリー・ビール(27)は37得点、ウエストブルックも41得点、10リバウンド、8アシストをマークするなど主力のバックコート陣がチームをけん引した形。八村同様に新型コロナウイルスの感染防止規定によって管理下に置かれていたイスラエル出身の新人フォワード、デニ・アブディヤ(20)は20日ぶりに戦列に復帰して16分で2得点、八村同様に復帰2戦目だったダビス・バターンズ(28)の3点シュートの成功は12本中3本(計11得点)だったが、土壇場でネッツのミスをついて得点を重ねた。

 ロケッツから移籍してきたジェームズ・ハーデン(31)が太腿に違和感を訴えて欠場したネッツの連勝は4で止まって13勝9敗。ケビン・デュラント(32)が37得点、カイリー・アービング(28)が26得点を挙げ、ハリスは自己最多の8本の3点シュート(試投13本)を成功させて30得点を記録したが、最後はミスに泣いた。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場4分15秒=無得点)
(1)1分1秒・正面からジャンプシュート=×
(2)2分48秒・左サイドからプルアップでジャンプシュート=×
(3)3分15秒・右コーナーから3点シュート=×
 ▼第2Q(出場11分23秒=4得点)
(4)2分33秒・ウエストブルックのパスを受けてゴール下でシュートを放つもグリーンにブロックされる=×
(5)3分39秒・右サイドからスミスが外した3点シュートを拾ってゴール下=〇
(6)6分49秒・左サイドから3点シュート=×
(7)8分52秒・ゴール下でビールが好パスを出すも右手によるフック気味のシュートを失敗=×
*9分23秒・フリースロー2本=〇〇
 ▼第3Q(出場5分23秒=無得点)
*10秒・フリースロー2本=××
(8)4分9秒・右サイドからフリーで3点シュート=×
 ▼第4Q(出場7分38秒=5得点)
*10分34秒・フリースロー2本=〇〇
(9)10分50秒・左サイドから3点シュート=〇(アシスト・ウエストブルック)

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