天理大が関西勢36大会ぶり大学選手権制覇 小松監督「関西の仲間も励みになったと思う」

[ 2021年1月11日 16:29 ]

ラグビー第57回全国大学選手権決勝   天理大55―28早大 ( 2021年1月11日    東京・国立競技場 )

<早大・天理大>優勝し、胴上げされる天理大・小松監督(撮影・吉田剛)
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 天理大は3度目の決勝進出で悲願の初優勝を飾った。関西勢の大学選手権制覇は平尾誠二さん(故人)らを擁して第19~21回大会で3連覇した同大以来、36大会ぶりとなった。

 3連覇当時、同大1年生だった小松節夫監督は4年時の決勝で早大に敗れた経験を持つ。天理大を率いての2度の準優勝に続き、自身は“4度目の正直”での日本一。「関西で同大に続いて(優勝)2校目になりたいとの思いはずっとあった」と明かした。「たくさんの大学が優勝してない。ハードル、敷居が高いという思いしかない」と大学選手権の難しさを口にしながらも、「1つ乗り越えて、同大に次ぐ関西勢2校目になれたのは凄くうれしい。36年ぶりに我々が勝ったことで、関西の他の仲間も励みになったと思う。関西リーグ全体のレベルが上がっていくのではと期待している」とコメント。フランカーの松岡大和主将(4年)も「関西のラグビー選手たちにも勇気を与えられたと思う」と胸を張った。

 小松監督は勝因を「早稲田のアタックにプレッシャーをかけられたこと」と分析。圧倒したブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)については「走り込んで接点を上げる、そこで負けないようにしてきた。(大学選手権の)3試合を通して走り込めた」と振り返り、新型コロナウイルスの感染拡大で関東勢との練習試合が組めなかった影響に関しては「試合中にブレークダウンを見ながら修正しようと。ゲーム中に何があっても対応できるマインドを持ってやった」と明かした。

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