松山英樹「優勝」へ燃える秋!史上初「11月」開催マスターズ、12日開幕

[ 2020年11月12日 05:30 ]

オーガスタ・ナショナルGCでの練習ラウンドで調整する松山英樹(共同)
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 新型コロナウイルスの影響で史上初めて秋に開催される米男子ゴルフのメジャー、マスターズが12日にジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72)で開幕する。9度目の出場となる松山英樹(28=LEXUS)は10日、18ホールを回り、春とはコンディションの異なるコースを確かめた。前哨戦で2位に入るなど調子を上げており、初日からの好ダッシュをテーマに悲願のメジャー制覇を目指す。

 「祭典」とはほど遠い異様な静けさのなかで、松山は18ホールを回った。フェアウエーは春と比べて軟らかく「芝の状態も違うし、スタンドもないし、そういう違和感はある」と話す。それでも念願のメジャータイトルへの思いは変わることはない。「しっかりと、本当にいいプレーをして、優勝できるようにしたいなと思っている」と表情を引き締めた。

 これまでマスターズ前週の大会は出場せず調整に時間を割いていたが、今年は8日閉幕のヒューストン・オープンに出場した。「(出場に)特に意味はない」と話すが、大一番への「前哨戦」で結果を残した。大会中にアイアンショットを修正し、最終日はコースレコードタイの63をマークするなど優勝争いを繰り広げて2位。それでも「凄くいい終わり方をしたけど、先週と今週とでは求められているゴルフが違う」と気を抜かず、難度の高いグリーンなどの練習に余念がない。

 9度目の出場。過去30ラウンドで5度出した60台は、全て決勝ラウンドのものだった。一方で第1ラウンドは最近3年、76、73、75。「初日から上位で戦えるように頑張りたい」と出だしをポイントに挙げた。今年は春より日照時間が減るため史上初めて予選はイン、アウトからスタート。W・シンプソン(米国)、リーシュマン(オーストラリア)との同組となった松山の第1日は10番から出る。スタートして緊張を和らげる間もなく11番からの名物「アーメンコーナー」が待ち構えるだけに、難所を攻略して流れに乗りたいところだ。

 19歳だった11年に27位でローアマに輝いた。「本当に凄くいいプレーができた。それは今もしっかり(記憶に)残っている」。観客は不在でも、最高の舞台で頂点へ。それが28歳の揺るぎない思いだ。

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2020年11月12日のニュース