元セルティクスのトミー・ハインソン氏死去 86歳 名選手&名監督&名解説者のレジェンド

[ 2020年11月11日 08:39 ]

86歳で亡くなったトミー・ハインソン氏(AP)
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 NBA元セルティクスのフォワードで、選手としても監督としても殿堂入りを果たしていたトミー・ハインソン氏(TOMMY HEINSOHN)が死去。10日にセルティクスが公表したもので86歳だった。死因は明らかにされていない。

 201センチのフォワードとしてホーリークロス大(マサチューセッツ州)でチームの得点王となっていた同氏は、1965年にセルティクス入り。72試合に出場して16・2得点、9・8リバウンドをマークし、同期でチームメート、そしてのちにリーグ屈指の名センターとなるビル・ラッセル氏(86)を退けて新人王となった。

 現役生活は9シーズンで654試合に出場して18・6得点、8・8リバウンド。球宴には6回選出された。現役時代はすべてファイナルに進出。9回のうち8回で優勝を飾った。このうち4回はチームの得点リーダー。引退してから3年後には監督として復帰。9シーズンで427勝(チーム歴代2位)263敗という成績を残し、1974年と76年にはファイナルを制覇した。

 68勝(14敗)だった1973年には最優秀監督に選出され、1986年に選手として、2015年には監督として殿堂入りを果たしていた。選手と監督の両方で殿堂入りを果たしたのは同氏を含めて現在に至るまで4人(レニー・ウィルケンス、ビル・シャーマン、ジョン・ウッデン)だけ。監督を離れたあとは1981年から実況アナと解説者を務め、セルティクスがファイナルで優勝した17回(レイカーズと並ぶ歴代最多)すべてで“現場”に立ち会ったただ1人の人物となった。

 長年にわたって放送席でコンビを組んでいた実況アナのマイク・ゴーマン氏(74)は「2800試合ほど放送席で一緒に座っていました。すべての瞬間が特別なもの。“トミー&マイク”のマイクであったことが、私の人生の宝物です」とコメント。セルティクス側は「トミー・ハインソンのいないセルティクスを想像するのはとても難しい。トミーのいないセルティクスを知っているファンはもはやいません。17回の優勝すべてに積極的に関わったのは彼1人でした」という追悼の声明を発表した。

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