美誠 20歳初勝利 東京五輪へ再出発のW杯4強進出 8カ月ぶり国際試合に喜び「楽しもうと」

[ 2020年11月10日 05:30 ]

卓球女子W杯第2日 ( 2020年11月9日    中国・威海 )

卓球女子の伊藤美誠
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 新型コロナウイルスの影響で中断していたトップ選手が参加する国際大会が8カ月ぶりに開かれ、東京五輪シグルス代表の伊藤美誠(20=スターツ)が、二十歳初勝利を挙げた。決勝トーナメント1回戦で田志希(チョンジヒ、韓国)、準々決勝で陳思羽(チンシウ、27=台湾)をともに4―1で下した。石川佳純(27=全農)は1回戦を突破したものの、準々決勝で世界ランキング3位の孫穎莎(ソンエイサ、20=中国)にストレート負けした。

 8カ月ぶりのブランクを感じさせたのは、落とした初戦の最初のゲームだけだった。伊藤は韓国、中国の難敵を退け4強入り。「久しぶりの大会で凄くうれしい。皆さんに見てもらえて。目の前の一戦に勝つことができて良かった」と声を弾ませた。

 10月18日に日本を出発。到着先の上海のホテルで隔離生活を強いられるため、開幕より3週間も早く現地に入った。日本協会関係者によると、出場選手は隔離生活の様子をSNSなどで発信をすることを禁じられていたという。缶詰め生活を終え、コートにようやく立てた。

 同20日に20歳になったばかり。記念の勝利に「練習でやりこんでいるので、試合は楽しもうと思っている」と笑顔で話した。東京五輪へ、止まっていた時計の針がようやく動きだした。

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