スケボー四十住に“虎の穴” 地元・和歌山に「120点!!」のプライベートパーク完成

[ 2020年11月10日 18:31 ]

<SAKURA*PARKオープン>新しく完成したプライベート練習場SAKURA*PARKで豪快な技を決める四十住さくら(撮影・後藤 正志)
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 スケートボード女子パークで世界ランキング2位の四十住さくら(18=和歌山・伊都中央高)のプライベートパークがこのほど、地元・和歌山県岩出市に完成し、11月10日に報道陣に公開された。

 自宅から5分の酒造会社・吉村秀雄商店が精米所として使っていた巨大倉庫を改装し、「サクラパーク」と命名。高さの異なるバーチカルランプや底のフラットなエリアの広さなど本人の細かな要望が反映され、四十住は「100点…いや120点!!自分のペースで練習できるし、カメラも置いて撮影できる。本当に良い環境」と満面の笑みを浮かべた。

 これまでは神戸のスケートパークまで、母・清美さんの運転で往復3時間かけて移動し、帰宅時間が日付をまたぐことも少なくなかった。新型コロナウイルスの影響で練習場が使えない時期もあり、「そういう時間はもったいない。近くにパークがあったらもっと上手くなれるし、お母さんとか家族の大変さも少なくなると思っていた」と練習環境を見直すことを決意。地元とスポンサーの協力を得て実現したプライベートパークは、パークスタイルの練習施設が少ない日本において大きな武器になる。

 スケートボードはコロナ禍で国内外の大会が中止、延期となっており、五輪予選大会の新たな日程も未定。7月に腰を負傷した四十住は現在、基礎練習を中心に取り組んでいるが、表情や言葉に焦りはない。「大技がもっとキレイに見えるように1回戻って、今は基礎練習」と割り切り、「練習できる時間が増えたので、今持っている技のクオリティも上げていきたい」と力強い。来夏の東京五輪に向けて“虎の穴”でとっておきの技を磨き、金メダルにつなげる。

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