大関・朝乃山、11月場所休場 右肩を負傷 16年春場所の初土俵以来初

[ 2020年11月10日 13:58 ]

大相撲11月場所3日目 ( 2020年11月10日    東京・両国国技館 )

朝乃山
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 大関・朝乃山(26=高砂部屋)が、日本相撲協会に「右肩三角筋挫傷で約4週間の治療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。初日の霧馬山戦で負傷。朝乃山の休場は三段目100枚目格付け出しだった16年春場所の初土俵以来初めて。白鵬、鶴竜の両横綱は初日から休場しており、またしても看板力士が土俵から姿を消した。

 電話取材に応じた師匠の高砂親方(元大関・朝潮)は、再出場は難しいとの見通しを示した。このまま休場して負け越せば、来年初場所は大関4場所目で初のカド番となる。高砂親方は「痛いうちは(再出場は)無理。ショックだろうが、しっかり治す努力をするしかない。これで終わりじゃない」と話した。

 新型コロナウイルス禍で出稽古ができない中、場所前は合同稽古が実施されたが、朝乃山は参加しなかった。高砂部屋の関取は朝乃山1人で、稽古相手は幕下以下に限られた。霧馬山戦での負傷は立ち合いの当たりで痛めたとされ、関取衆の圧力のある立ち合いを体感することなく本場所に臨んだことが負傷につながったとも言えなくない。

 高砂親方は場所後の12月に65歳の定年を迎えるため、師匠として最後の場所だった。朝乃山は「いろんな思いはあるが、土俵の上での白星が一つでも恩返しになる」と話していたが、師匠の花道を好成績で飾ることはできなくなった。

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