15年ぶり十両の琴奨菊、松鳳山との36歳対決で会心の白星「同じことを毎日やっていきたい」

[ 2020年11月9日 16:15 ]

大相撲11月場所2日目 ( 2020年11月9日    東京・両国国技館 )

琴奨菊
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 幕内から転落し、2005年春場所以来15年ぶりとなる十両の土俵に臨んでいる大関経験者で関取最年長の琴奨菊(36=佐渡ケ嶽部屋)が会心の相撲で初白星を挙げた。同じ36歳で西十両2枚目の松鳳山(二所ノ関部屋)との一番は、立ち合いで左を浅く差し、右で抱えながら前進。相手に回り込む隙を与えず、最後は押し出した。「ああいう相撲を心掛けてやっていたので、これから1個1個かみ合うと思うので、同じことを毎日やっていきたい」と納得した。

 西前頭11枚目だった秋場所は左ふくらはぎの負傷により途中休場。再出場したものの2勝に終わり、西十両3枚目まで番付を下げた。テーピングでがっちりと固定している左ふくらはぎについては「なんとも言えない。そこもうまくやっていくしかない」と万全には程遠い。それでも、最初の立ち合いで突っかけられながらも、2度目で自分の形に持ち込むなど集中できている。

 本来なら地元・福岡で行われるはずだった11月場所だが、新型コロナウイルスの感染防止のために、東京開催となった。故郷への思いを聞かれると「土俵に立てばいつでも恩返しができる。自分が納得する相撲を積み重ねていきたい」と言い切った。

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2020年11月9日のニュース