ビックカメラ高崎が連覇 上野が14K完封で決勝TのMVP「最後の最後でいい形に」

[ 2020年11月9日 05:30 ]

第53回日本女子ソフトボール1部リーグ決勝トーナメント 決勝   ビックカメラ高崎1―0Honda ( 2020年11月8日    パロマ瑞穂 )

優勝したビックカメラ高崎
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 「第53回日本女子ソフトボール1部リーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボールリーグ機構主催)は8日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で決勝トーナメント(T)の3位決定戦と、決勝を行い、ビックカメラ高崎が2年連続13度目の優勝を果たした。エース上野由岐子投手(38)が決勝のHonda戦で1点のリードを守り切り、3安打14奪三振完封。コロナ禍による波乱のシーズンを、今季最高の投球で締めくくった。

 上野は世界一の剛速球投手であり、世界一の変化球投手でもある。決勝は右打者6人のHonda打線の懐をシュートでえぐった。
 「途中で内角を狙われている感じがあったが、ミートをされなかった。いい球が投げられていると思った」

 軸になる球ができ、チェンジアップ、ドロップ、ライズボールも生きた。1死で二塁に背負うピンチが3度あったが、「ボール球を振らせることだけを考えた」と全て2者連続三振で切り抜けた。38歳の円熟の投球術が、「ビックカメラ高崎」の名称で初の連覇に導いた。決勝トーナメントのMVPに輝き、岩渕有美監督は「今季1番の投球をしてくれた」と最敬礼だ。

 シーズン初戦は6失点KO負け。ピリッとしない投球が続き「言葉で自分を鼓舞するしかなかった」と苦しみながらも、調整方法、球種、フォームの全てを見直した。「いろいろ試す中で自分のフォームの基本に気付けた」。決勝は「最後の最後でいい形に仕上がった」。自信を結果で証明するところが、大エースたるゆえんだ。 

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