張本智和 8カ月ぶり国際大会へ「出る以上は優勝」ボクシングトレで強化、バックハンドにも磨き

[ 2020年10月25日 15:13 ]

オンラインで取材に応じた張本智和
Photo By スポニチ

 卓球の東京五輪男子シングルス代表で世界ランク4位の張本智和(17=木下グループ)が25日、オンライン取材に応じ、約8カ月ぶりの国際大会となるW杯とITTFファイナル(11月、中国)に向け「出る以上は優勝を目指す。去年獲れなかった金メダルを目指したい」と意気込みを語った。

 コロナ禍で出場を辞退する選手もいる中、日本のエースに欠場の二文字はない。出場しなくてもトップ4シードを守れる可能性もあったが「自分が出てしっかりと東京五輪のシードを確保したかった。待ちに待った試合なので楽しみな気持ちが大きい」と前向きに語った。

 中国ではホテルの部屋から8日間も出られない完全隔離生活が待っているが「限られた中でも素振りをしてフォームを忘れないようにしたい」と話した。国際大会に参加するときにはいつもカップ麺を持参するというが「今回は豚骨系などこだわった」と隔離生活のひそかな楽しみも明かす。

 ワールドツアーがない期間で、新たにボクシングトレーニングを取り入れた。「卓球は体の軸を使ってやるスポーツ。ステップを踏むことは卓球にも通じるので鍛えたいと思った」と元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修氏に師事。「ステップや体の使い方は足りない部分がある」と課題を挙げるが、フィジカル的にはコロナ禍前まで復活。「練習再開は6月ごろだったが、ウエートも以前の重さに戻せた」と振り返る。

 打倒中国の秘策としてバックハンドに磨きを掛けてきた。クロスとストレートの打ち分けに加え、連続して打ち続ける練習を繰り返してきたといい「卓球人生の中でもトップのバックハンドが打てる自信がある。威力もそうだけど、安定感が増した。そこは注目して欲しい」と自信を見せた。中国で行われる2大会では世界ランク1位の樊振東(23=中国)と対戦を熱望。「去年W杯で負けた分をリベンジしたい」と闘志を燃やしていた。

続きを表示

2020年10月25日のニュース