19年W杯代表・徳永沈痛「笑って帰ってきてくれると…」東芝が湯原さんに手向けのメッセージ

[ 2020年10月1日 11:13 ]

ラグビー元日本代表フッカーで、トップリーグ(TL)東芝でFWコーチを務めていた湯原祐希さん
Photo By スポニチ

 ラグビートップリーグ(TL)の東芝は1日、9月29日に急逝した元日本代表フッカーでFWのコーチの湯原祐希さん(享年36)の訃報に際し、トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ(HC、49)と、共同主将の徳永祥尭(28)、小川高広(29)両名のコメントを発表した。19年W杯日本代表で、湯原さんの現役時代には同じFWとしてプレーした徳永は、「ユハさんなら笑って帰ってきてくれると信じていただけに本当に苦しいです」などと沈痛な思いをつづった。

 東芝は湯原さんの葬儀・告別式について、「ご家族は新型コロナウイルスの感染拡大を懸念されており、親族・友人・ラグビー関係者のみでの見送りを希望されております」とし、詳細の公表を差し控えると発表した。

 3名のコメント全文は以下の通り。

 ▼ブラックアダーHC 9月29日は東芝ブレイブルーパス全員にとってとても悲しい日でした。ユハはとても人望のある東芝マンであり、全員から慕われる素晴らしいコーチとして、我々のラグビープログラムに本当に多くのものをもたらしてくれました。ユハはチームのパフォーマンス、選手の育成にも多くの影響を与えてくれました。私たち東芝ラグビー部は一つのファミリーであり、友人の死により悲しみに暮れています。突然の悲報に接し、ユハのご家族に対して我々は心よりお悔やみ申し上げます。今シーズンはユハに対し、自分達なりの方法で敬意を表していきます。我々は彼と知り合えたこと、そしてこの特別な男と共に時間を過ごせたことに感謝しています。ユハは我々とずっと一緒です。

 ▼徳永 朝クラブハウスに着いた時に、コーチからユハさんの事を聞き驚きました。前日も笑顔で指導し、コーチ陣でキックテニスをしていました。倒れて運ばれたと聞いた後も、ユハさんなら笑って帰ってきてくれると信じていただけに本当に苦しいです。ユハさんは長年選手として東芝を引っ張り、優勝を知る数少ないメンバーです。もっと色々な事を沢山学びたかったというのが本音ですが、ユハさんからのメッセージは確実に東芝に根付いています。東芝でのハードワークお疲れ様でした。天国でゆっくりしてください。

 ▼小川 あまりに突然の悲報、未だ信じられません。今年からコーチに専念されましたが、現役の時と変わらず、いつも通り気さくに話せる選手と一番近い存在でした。現役時代にはFWの中心としてチームを引っ張り優勝を経験して、次はコーチとして一緒に優勝を目指し、走り出したばかり。悔やみきれません。今日まで東芝一筋で頑張ってくれてありがとう。私たちにできることはラグビーしかないので、今シーズン良い報告ができるようにみんなでハードワークします。待っとってね、ユハさん!

続きを表示

2020年10月1日のニュース