内村航平「悔しい気持ちが8割」60秒のスペシャリスト初戦
体操・全日本シニア選手権 ( 2020年9月22日 群馬・高崎アリーナ )
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種目別の鉄棒に絞って来夏の東京五輪を目指す内村航平(31=リンガーハット)がスペシャリストとしての初戦に臨み、H難度の大技「ブレトシュナイダー」を決めたが、大きな減点があり14・200点で6位だった。I難度の「ミヤチ」などを完璧に決めた宮地秀享(茗溪ク)が15・366点で優勝した。
バーを持って演技をスタートしてから、ピタリと止めた着地まで、ちょうど60秒。競技後の会見で鉄棒初戦を振り返った。一問一答は以下の通り。
―試合を振り返って
「まあ何を言っても言い訳にしかならないけど、1つだけってものに対して向かう気持ちがまだ分かっていなかったなというのと、1年ぶりの試合と冷静に考えると、ここまで試合をしていなかったのは本当に久しぶりだったので、なんかよく分からない空間に放り込まれたような感覚があッた。いつもと違う感覚があった。落下はしてないけど、落下したのと同等の減点はされているはず。ちょっと悔しい気持ちが8割くらい、あと1割はどうしてなんだろうというところともう1割はまあしようがないかという気持ち」
―しようがない理由
「1年ぶりの試合というところで鉄棒に絞っては初めてなので、つかみ切れていない部分がそう思わせている。落ちたくないという気持ちがすごく強くて、(ブレトシュナイダーは)技の動き的にすごくバーに近づきやすい技。遠ざけようとしたら遠くなってしまって、そこがまだつかみきれていない部分」
―ブレトシュナイダーの評価は「今までもずっと進化してきた。やるのは当然、失敗しないのも当然。なんでか昨年の全日本が終わったあたりからか、試合でミスが出てもあまり落ち込まなくなった、そこは変化かな。全日本が終わって(19年の)シニアでまたあん馬で落下して、失敗続き。耐性がついている。きょうのミスはなんでかな、なんでかな、と終わってからめちゃくちゃ考えていた。今も考えている。落ちなかったことはまあ良かったかな。試合をやる前にサブ会場で調整していたけど、宮地選手が来て“僕はブレトシュナイダーを初めて使った時、落ちました”と言われた。僕は落ちなかったので、まあ良かったかなと前向きにとらえています。これだけ準備してきた中で出し切れなかったのは、すごく残念。みんなが6種目やっている中で、自分が1種目は若干、むなしい。本来なら最初から最後までみんなと同じ空気を吸ってやっているはずなんだけどなと感じた」
―五輪に対して
「昨年の全日本の後から何回も行っているけど、あらためてきょうも体操って難しいと感じたし、その中で頑張っている若い子たちが輝いて見える。自分も負けじと五輪に出場して昔みたいな輝きを放てるようになりたいとあらためて感じた」
―1種目での気持ちの作り方の難しさは
「まだ一概には言えないというか、1年ぶりの試合というところがまだ何か違うのかなと思う。6種目やっていく中で最初はトップギアに入れない。最初2速くらい、そこからギアを上げていって、鉄棒でトップギアに入るようにしている。1種目だけだと最初からトップに入れることができないなと感じた。1年ぶりの試合だからできないのかもしれないな、と心の中で引っかかっている。場数を踏んでいけばいけるのかなとも感じている」
―地元・長崎へのメッセージ
「長崎というかまあ、九州地方、豪雨で大変な思いしたじゃないですか。親から送られてきた写メで見て車が半分埋まっていた。大変な思いをみなさんしているはずなので、なんとか演技で元気づけたい。鉄棒だけだと前より映像も少なくなってしまう。失敗をしない、いつもいい演技を目指してやる。日本、世界のファンのみなさんに届けていかないといけない。演技時間は1分くらいだけど、1分で今まで表現していたこと以上を表現しないといけない。特に地元の方には感じて頂きたい。そこは特別に届けたい」
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