バレーボール女子日本代表 リモート紅白戦開催 若手選手が躍動

[ 2020年8月2日 17:20 ]

リモート紅白戦を実施するバレーボール女子日本代表(提供:日本バレーボール協会)
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 バレーボール女子日本代表は2日、東京都立川市・アリーナ立川立飛で無観客の紅白戦を行った。有料のネットライブ配信でファンに公開し、約4400人が観戦した。選手19人を赤と青に分けて対戦。ゲームは赤チームが青チームに2―1(25―21、25―21、12―25)で勝利した。

 若手選手の存在感が光る試合となった。第1セットは赤チームでセッターを務めるた関菜々巳(21=東レ)が、相手ブロックに的を絞らせないトス回しで翻弄(ほんろう)。対して青チームは黒後愛(22)、石川真佑(20=ともに東レ)の強打がさく裂し、一進一退の接戦の末、赤チームが先取した。

 第2セットでは途中から入った赤チームの吉野優理(20=埼玉上尾)が攻守で活躍を見せ、赤チームの連取に貢献した。追加で行われた第3セットでは、青チームの山田二千華(20=NEC)が相手の攻撃を封じる見事なブロックを連発。ようやく攻守でかみ合ってきた青チームが3セットを奪った。紅白戦を終え、中田久美監督(54)は「約3カ月の自粛期間があった中で、課題はあるが今できることを出し切れたゲームだったと思う」と評価した。

 紅白戦後には、明日3日で36歳になる主将の荒木絵里香(トヨタ車体)に選手とスタッフからサプライズ。中田監督からケーキが手渡されると、荒木は満面の笑みで「ありがとうございます!」と答えた。

 新型コロナウイルスの影響で、今季の国際大会を全て中止。ファンにプレーをお披露目する唯一の機会として配信され、収益の一部は医療従事者に寄付される。試合中も感染拡大防止対策のため、選手同士はハイタッチではなく、“腕タッチ”などが徹底。試合後のトークショーでは、選手が入れ替わるごとにイスやマイクを消毒するなど、できる限りの対策が取られた。

 参加選手と組分けは以下の通り。

【シャイニングレッド(ユニホームカラー、赤)】
セッター 関菜々巳
アウトサイドヒッター 鍋谷友理枝、古賀紗理那、吉野優理
オポジット 長岡望悠、林琴奈
ミドルブロッカー 荒木絵里香、芥川愛加、入澤まい
リベロ 井上琴絵

【オーシャンズブルー(ユニホームカラー、青)】
セッター 佐藤美弥、田代佳奈美
アウトサイドヒッター 石井優希、石川真佑
オポジット 黒後愛
ミドルブロッカー 奥村麻依、渡邊彩、山田二千華
リベロ 小幡真子 

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2020年8月2日のニュース