正代、元大関撃破！珍しく感情爆発「好調の相手だったので意識していた」

大相撲7月場所14日目 （ 2020年8月1日    東京・両国国技館 ）

照ノ富士を寄り切りで破った正代（撮影・郡司　修）
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　気迫で制した正代が珍しく感情を爆発させた。もろ差しで照ノ富士を寄り切ると、さがりを拾った右手を握り、力強く振り下ろした。逆転優勝するには負けられない大事な一番で、勢いに乗る元大関を粉砕。いつもは冷静な男だが「好調の相手だったので昨日の夜から意識していた。それが勝負が決まった時に出たのかな」と興奮を隠しきれなかった。

　立ち合いのもろ差しで照ノ富士を起こすと、引いて泳がせ腕を抜いた。完全にバランスを崩したところを襲いかかり再びもろ差しで決着をつけた。大きな白星を挙げ「立ち合いで負けないように前に出る相撲を意識した」と胸を張った。

　千秋楽は結びの一番で3敗で並ぶ朝乃山と対決する。後半戦2連敗しながら大物食いで完全に息を吹き返した28歳。「あと一番楽しめればいいかなと思う。（優勝を）意識したら硬くなると思うので、頭の片隅に置いておくぐらいにしておく」と言葉を残して国技館を後にした。