フィギュア飯塚杯、「スケジュール通りに」閉幕 今季初のシニア参加大会

[ 2020年8月2日 21:51 ]

北九州オープン競技会が新型コロナウイルス対策を行った上で実施された(福岡県スケート連盟提供)
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 シニア参加では今季初となるフィギュアスケートの国内大会、北九州オープン競技会(飯塚杯)の最終日が2日、福岡県飯塚市内で行われた。シニア男女のフリーなどが行われ、同女子は竹野比奈(福岡大)が合計146・32点、同男子は中野紘輔(飯塚ク)が合計179・76点で優勝した。

 前日に引き続き、日本連盟のガイドラインに沿って新型コロナウイルスへの対策を徹底。前日にフェースガードからマスクのみの着用に切り替えた審判団の間隔をさらに広げるなど改善点を生かして大会運営が行われた。

 運営の担当者は「スケジュール通りに行えました」と大きな問題がなかったことを強調。選手の危機意識の高さも光ったという。前例がない中で実施し、今後の大会運営に向けては「選手第一を前提とした難しさを感じる。運営はどこまで求められるのか、それで足りるのかと考えてしまう」とした。会場への入場時間が管理されるため、ウオームアップ時間が限られる。そのため、選手のパフォーマンスに差があった。また、十分に行ったはずの消毒液の設置数や場所などにも改善の余地があるという。

 1日には宮城県のアイスリンク仙台で「七夕杯」が開催。各地の地方大会が軒並み中止になったことを考慮し、東北6県の一部カテゴリーのジュニア女子選手が参加した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、出場選手には大会2週間前からの健康状態を記載した健康調査票の提出を義務付けた。同大会の運営担当者は「コーチの方々や開催リンクの皆さん、親御さんなど、たくさんの方々のご協力のもとで開催できたことに感謝しております」とした。

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